アンカー・ジャパン(以下、Anker)が、Ankerグループ初となる家庭用3Dプリンター「AnkerMake M5」の国内販売を開始しました。価格は9万9990円で、公式サイトのほか、Amazonや楽天市場にて販売されています。
AnkerMake M5は、2022年4月にKickstarterでクラウドファンディングを実施していた製品。フィラメントを熱で溶かして積層していく、一般的なFDM(熱融解積層方式)の3Dプリンターです。
AnkerがAnkerMake M5の特徴として挙げるのは、スピードと精度。強力なモーターとダブルベルトを組み合わせたPowerBoostテクノロジーで、プリントにかかる時間を一般的な3Dプリンタ比で約75%(※)短縮し、最大加速時は約5倍の速さとなる250mm/秒の高速プリントが可能としています。
※(200×200×200mm³サイズの作品をプリントした場合の平均パフォーマンスをプリント速度50mm/秒の3Dプリンターと比較した場合)
また、フィラメントを供給するエクストルーダーとホットエンドを一体化することで高精度を可能にするウルトラダイレクトエクストルーダーに加えて、製品本体のフレームにはアルミニウム合金構造を採用することで、高速プリント時でも安定感を保ちながら、0.1mm単位の精度が高いプリントが可能になっています。
このほか、49ポイントの自動レベリングが可能なため、ノズルとヒードベッドの高さ合わせを手動で行う必要はありません。また1080pのAIカメラを搭載しており、専用アプリを使ってプリントの様子をリアルタイムで確認できるほか、タイプラプス撮影にも対応。
プリントのズレやエラーを検知して専用アプリに通知も行えるので、アプリからすぐに停止して、フィラメントの無駄な消費を防げます。今秋には多色印刷のためのプリントエンジンも発売予定です。
アプリ以外での操作は、4.3インチのタッチスクリーンを使用。プリントデータはWiFiやUSB-Cメモリ経由で転送可能で、ファイル形式はSTLとOBJに対応しています。最大プリントサイズは235×235×250mm³。
入門用としては高めですが、多少は名の通ったAnker製の3Dプリンターを家電感覚で購入してみるのもいいかもしれません。