今年秋のiPhone 15(仮)シリーズは全モデルとも、Lightning端子からUSB-Cポートへと移行することがほぼ確実視されています。それに伴いAirPods Pro(第2世代)のUSB-C版、つまり充電ケースの端子がUSB-Cに変更された改訂版が準備中の可能性があると、著名アナリストが予測しています。
iOS 16.4ベータ版から新型AirPodsの手がかりが見つかったことは、先日もお伝えした通りです。
この件について、アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏がツイートで言及。第2世代AirPods ProのUSB-Cバージョン(正確にはUSB-C充電ケース同梱版)が2023年第2四半期~第3四半期に大量出荷される可能性が高いと述べています。
もっとも、現時点でAirPods(第2世代および第3世代)のUSB-C版は予定されていないとも付け加えています。
しかし、iOS 16.4ベータでは新型充電ケース「A2968」だけでなく、未知のAirPods本体「A3048」も見つかっていました。そのためKuo氏の「充電ケースだけリニューアル」説に対して、なぜAirPodsの新型モデル番号まであるのか?と疑問の声も上がっています。
Kuo氏が既存のAirPodsにUSB-C版が出ると主張したのは、今回が初めてではありません。昨年夏にも、2023年に全AirPods向けにUSB-C充電できるケースが投入されると言っており、その時に言及した「第2世代AirPods Proは2022年後半に発売、ただしLightningのまま」との予想は当たっていました。
またアップル社内に情報源を持つBloombergのMark Gurman記者は、AirPodsの3モデル(標準モデル、ProおよびMax)すべて、およびMagic KeyboardやMagic TrackpadなどMac用アクセサリも2024年までにUSB-Cに移行する可能性が高いと述べていました。
アップルは表向きはEUの規制に反対しつつも、水面下では着々とUSB-C化の準備を進めていたというわけです。こちらも、同時に予想された「第10世代iPadはUSB-C採用」は的中しています。
まずiPhone 15でのUSB-C採用を先駆けとして、次にAirPods Pro(第2世代) のUSB-C充電ケース同梱版が投入。かたやMac ProやiMacの新型モデルに合わせてMac用アクセサリもUSB-Cに衣替え。Gurman氏の描くタイムスケジュールは、ざっとこんなところです。
iPhone 15と同時にUSB-C向けMFi (Made for iPhone)が登場するとの予想もありますが、周辺機器にもUSB-C端子かつ Apple 製品との親和性や互換性、一定の仕様を保証する新たなライセンス認証が波及していくのかもしれません。