3月24日、Twitterは「FreeSpeechEnthusiast」と名乗るGitHubユーザーがTwitterのソースコードの一部を許可なく公開したとして、このコードの削除をGitHubに求め、カリフォルニア州北部連邦地方裁判所に著作権侵害であるとして、このユーザーを召喚する請求を出しました。
ソースコードがどれぐらいのあいだ公開状態にあったのか、どれぐらいの人の目に触れ、どれぐらい複製されたのかなどといったことはわかっていません。
Twitterの現CEOであるイーロン・マスク氏は、先日、2023年3月31日に「おすすめツイート」に関するコードをオープンソース化すると述べていましたが、今回、無断で公開されたコードがそれに該当するコードかどうかもやはりわかっていません。
GitHubはTwitterの要求にすぐに応じ、すでにソースコードは削除されています。GitHubが公開した、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)侵害による削除申請書類によると、GitHubは "Twitterのプラットフォームと内部ツールのための専有ソースコード "を削除しました。
この問題を報じたNew York Timesは、2022年にTwitterを退職した従業員が会社に対する不満からコードを公開したのではないかと、Twitter幹部は強く疑っていると伝えています。また、流出したコードが悪意ある者の手に渡れば、何らかの脆弱性からサービスに不正アクセスが行われ、ユーザーに関する情報が盗み出されたりする可能性を懸念しているとのこと。
こうした懸念が現実になったりすれば、昨年10月にマスク氏が買収して以来、大量解雇やサービスの先行き不安から多くの広告主が離れ、運用体制がはっきりしない状況にあるTwitterを、さらに困難な状況にしてしまう可能性もあるかもしれません。