(トップ画像は2014年の『ストリートファイター 暗殺拳』)
カプコンはレジェンダリー・エンターテイメントと共同で、『ストリートファイター』の実写映画を制作することを正式発表しました。
このアナウンスは『ストリートファイター』の公式アカウントがツイートしたもの。詳細は明かされず、「続報をお楽しみに」とされています。
すでに4月3日(現地時間)にレジェンダリーが『ストリートファイター』の映画およびテレビ放映権を獲得したと報じられていたこともあり、全くのサプライズでもありません。とはいえ、6月2日にシリーズ最新作『ストリートファイター6』の発売を控えるタイミングで、いよいよ事態が大きく動き出した印象があります。
大ヒットした『ストリートファイターⅡ』が稼働(当初はアーケードゲーム)した1991年から数えても、今年で32周年。それだけに実写化の歴史も他のゲームより分厚く、原点は1994年のハリウッド映画まで遡ります。
米国映画だけに主役は米空軍少佐(映画では連合軍の大佐)ガイルとされ、リュウやケンは脇役に回っていました。映画本編よりも、実写を素材としたセガサターン用『ストリートファイター リアルバトル オン フィルム』が(特にキャプテン・サワダの獄殺自爆陣)が記憶に焼き付いている人が多いかもしれません。
また、2009年には春麗に焦点を当てた『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』も公開され、キャラクターを原作にまるで寄せていないスタンスがある意味で話題を呼んだこともあり。そうした実写化に思うところがあった英国の俳優が自主制作、本気で原作再現をめざしてカプコンUSAの了承も取り付けた『ストリートファイター 暗殺拳』は隠れた名作との呼び声もあります。
「GODZILLA」シリーズや「パシフィック・リム」など巨大特撮の印象が強いレジェンダリーですが、原作ゲームのツボを押さえた『名探偵ピカチュウ』が好評を集めていたこともあります。
また最近はドラマ『The Last of Us』が大反響を得ていたり、4月5日に米国で公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』がRotten Tomatoesで96%の高評価を獲得したりとゲーム実写化が波に乗っているなか、カプコンとレジェンダリーも全力投球で臨むことを期待したいところです。