任天堂とイルミネーションの映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、米国で4月5日から公開されました。公開後5日間の全世界興行収入は3億6800万ドルとみられており、2023年最大の観客動員数を誇るヒット作になるとの予想もあります。
初日の全米興行収入は5500万ドルを記録し、アニメ映画としては『インクレディブル・ファミリー』(2019年)に次ぐ歴代2位。そして公開後5日間の全米興行収入は1億9500万ドル以上+海外では1億7300万ドルで、『アナと雪の女王2』(3億5800万ドル)を抜き、アニメ作品のなかで歴代トップのスタートを切った模様だとHollywood Reporterが伝えています。
もちろん、ビデオゲームの映画化としては史上最高のオープニングを飾ったことになります。本作の初日3日間の興行収入は全米1億37000万ドルと見込まれていますが、これ以前のNo.1は『ソニック・ザ・ムービー』の5700万ドルであり、その前は『名探偵ピカチュウ』の5430万ドルでした。
最新のスーパーマリオ映画では、マリオとルイージ兄弟はブルックリンの配管工という設定ですが、これは実は1993年の実写版『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』と同じです。今回ドンキーコングの声を演じたセス・ローゲンは11歳の時に見た先代の映画化を振り返り「とてもがっかりした。映画ってダメにもなるんだなって思い知らされた気がした」としつつ「あのときの悔しさを晴らせるのはうれしい」と語っていました。
最新版スーパーマリオ映画につき、映画評論サイトRotten Tomatoesでの批評家スコアは56%に対して、一般客の好評度は96%とかけ離れています。
とはいえ、どちらも「超ノスタルジック」や「原作に忠実」「ゲームプレイを再現」に主軸があることは一致しているようであり(映画としての評価が割れている)、スーパーマリオ原作ファンは期待を裏切られることがなさそうです。日本での4月28日公開を、楽しみに待ちたいところです。