中国アリババ、ChatGPT対抗のAI言語モデル『通義千問』発表 マルチモーダル化も予告

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Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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中国アリババグループ(阿里巴巴集団)のデジタル技術・クラウド部門アリババクラウドが、独自のAI言語モデル『通義千問』を発表しました。

『通義千問』(Tongyi Qianwen, トンイー・チェンウェン)は、OpenAIのGPT-4のような大規模言語モデル。現時点では中国語と英語に対応します。

さまざまなAIモデルを統一したアリババ独自の事前学習済みモデルフレームワーク 『通義』をベースとしており、言語生成に加えて近日中に画像理解や画像生成を含むマルチモーダル機能を追加予定です。

アリババは通義千問を自社のさまざまなサービス・ビジネスに組み込むほか、顧客企業や開発者に対してクラウドを通じたアクセスや、独自AIモデル構築を提供する予定。

アリババのビジネスへの組込みとしては、企業向けメッセージング / コラボレーションサービスの DingTalk (釘釘)で通義千問による会議のテキスト化・議事録作成・メール下書き・ビジネス提案や企画の立案といった機能を提供します(予定)。

IoTスマート家電向けのTmall Genie ではいわゆる喋る家電としての会話機能を向上させたり、子供に話を読み聞かせる、ダイエットのためのレシピや旅行プランの提案といった機能を提供予定。

アリババクラウド・インテリジェンスCTO 周靖人 (Jingren Zhou)氏のコメントは:

「大規模な言語モデルを搭載した生成AIは、今までにない新たなフェーズを迎えています。この最新のAI時代において、当社は、弾力性のあるパブリッククラウドインフラと実証済みのAI機能を通じて、お客様や、より広範なコミュニティに対してさらなる価値を生み出すための体制を整えています。当社は、クラウドとAIモデルが本質的な役割を果たす、AI開発の新しいパラダイムを目の当たりにしています。このパラダイムをより包括的なものにすることで、あらゆる業界の企業のインテリジェンス・トランスフォーメーションを促進し、最終的には、ビジネスの生産性を高め、専門知識と能力を拡大するとともに、イノベーションを通じてよりエキサイティングなビジネス機会の開拓を支援したいと考えています。」

通義千問は現在、中国の一部企業顧客向けにベータ版として提供中。開発者向けのAPIもベータテスト登録を受け付けていますが、中国の開発者向けとしています。

《Ittousai》
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