4月17日の予定を延期していたSpaceXの大型ロケットStarship初の軌道試験飛行は、4月20日に再設定されました(中部標準時)。
17日の打ち上げでは、今回打ち上げるStarshipの1段目ブースターにあたるSuper Heavyの過圧システムに不具合が見つかったため、リフトオフ予定時刻の9分前の段階で延期が決定されていました。
20日の打ち合げウィンドウは日本時間では22時28分に開き、23時30分に閉じます。打ち上げはこの間に行われることになりますが、ライブ配信の方は20日21時45からの開始予定となっています。
リフトオフ後の計画に変更はなく、約8分後に1段目ブースターのSuper Heavyがメキシコ湾に着水する予定。また上段のStarship本体は、地球の低軌道付近を飛行し、リフトオフから約90分後にハワイ沖に着水する計画です。
なお、SpaceXはStarshipの初軌道飛行の計画に掲げている項目がすべて順調に完了すると考えており、「このような試験飛行においては、成功の判断はわれわれがどれだけ多くのことを学べたかによって評価される。試験飛行は、SpaceXがStarshipの開発を急速に進める中で、将来の成功確率を高めるための情報源になる」と説明しています。
ちなみに、イーロン・マスク氏は18日、SpaceXのオンラインショップでStarship型のトーチを175ドルで販売開始したと宣伝しています。もしかすると、もともとは打ち上げが成功したときに記念で販売するためのものだったのかもしれません。