マイクロソフトがWindows 11 PCとスマートフォンを連携させる「Phone Link」、旧称「スマホ同期」のiPhone対応を日本含む85市場・39言語向けに提供開始しました。3月に予告してから約1か月後となります。
Phone Link はWindows 11 PCとiPhoneをBluetooth接続することで、PC上での電話の発信、テキストメッセージの送受信、通知の閲覧などが可能となる機能。
Android端末では数年前から提供していたPhone Link機能が、ようやくiPhoneにもやって来ました。正式名称「Phone Link for iOS」は、先行してWindows Insider向けに限定プレビュー中でしたが、今回はWindows 11をインストールして条件を満たしていれば誰もが利用できます。
ただし5月中旬までに段階的にロールアウトするため、人により利用できる時期に差が生じることになります。
iOS版はAndroid版と比べて制限があり、画像・映像の共有やグループメッセージはサポートされていません。またメッセージ(iMessage)はiPhoneがPCと接続されているときのみ送信できます。
とはいえ、これまでアップル製品以外では使えなかったiMessageが、Windows 11 PCで使えることは画期的でしょう。もっとも、iPhone上であればSMSは緑色、iPhoneからの受信ならば青色と区別されていましたが、Phone Linkアプリ上ではすべてがグレーで表示されます。
また「for iOS」の名称通り、iOS 14以上のiPhoneに限定しており、iPadやmacOSでは利用できません。さらに「地域によって制限がある場合もある」と但し書きされており、国によっては現地の規制により使えない可能性もありそうです。
本アプリを使うには、Windowsのタスクバーにある検索ボックスから「Phone Linke」を検索して、あとはステップバイステップの指示に従うだけです。もっとも、筆者の手元の環境ではまだ利用できませんでした。
これでiPhoneを一切手に取らずに済む、とまではいかないまでも、PCでの作業中にiMessageの通知を見のがす心配は少なくなるはず。Windows 11は「フォト」アプリもiCloud写真を統合しており、iPhoneとMacほどの緊密な統合ではないにしろ、iPhoneユーザーにとってWindows PCが少しずつ使いやすくなっています。
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