アップルが、AppleマップとApple Musicアプリに、ファンが音楽をさらに楽しむための新機能「コンサートディスカバリ」を追加しました。
まず、Apple Musicでは「Set Lists」と記された新しいスペースが用意され、アーティストがツアーで使用している主要なセットリスト(演目リスト)を再現したプレイリストで音楽を楽しんだり、関連する作品についての情報を得たり、さらにShazamのコンサートディスカバリ機能からアーティストのライブ開催スケジュールを閲覧することなどが可能になりました。
またAppleマップではApple Musicのエディターによる40以上の新しいガイドを含むコンサート検索機能が追加され、まずは世界10都市の音楽コンサート会場を紹介するほか、こちらもShazamのコンサートディスカバリ機能を通じて各会場における今後のライブ・コンサート開催予定を調べることができるようになります。この機能はアーティスト検索プラットフォーム「Bandsintown」からの情報に基づいており、Shazam経由でAppleマップに導入されたとのこと。
Apple MusicのライバルSpotifyでは、以前よりアーティストページにマーチャンダイズ販売へのリンクやコンサート開催情報を掲載しており、ファンはお気に入りの歌手やバンドのツアー情報などを入手することが可能になっています。今回のApple MusicおよびAppleマップの機能追加は、Spotifyなどライバルの音楽ストリーミングサービスが備える機能に追いつき、さらに追い越そうとするものです。
とはいえ、Spotifyは最近、ユーザーの興味に合わせてパーソナライズされたライブイベントフィードを導入しており、コンサート発見・検索能力を強化しています。Apple Musicの今回の機能追加はどちらかといえばガイドブック的なものであり、ユーザーの趣味嗜好に沿った改善には、まだまだ余地がありそうです。