これまでも様々なミニPCをリリースしてきたMINISFORUMが、AMD Ryzen 7 6800Uを搭載した約80mm角の極小PC「Minisforum EM680」を発売しました。価格は6万1580円から。6月下旬に出荷の予定となっています。
EM80は、80×80×43mmで体積約250ccという小さな筐体が特徴の、まさに手のひらサイズの極小PC。このサイズながら、CPUにはゲーミングUMPCですっかりおなじみになっているRyzen 7 6800Uを搭載します。RAMはLPDDR5-6400の16GBと32GB、ストレージはM.2 2230(PCIe4)で512GB/1TBを選択できます。
インターフェースはUSB 4(Type-C)×2、USB 3.2(Type-A/Gen 2)×3、HDMI 2.1、3.5mmオーディオジャック、microSDカードスロットと、サイズからは想像できないほどに豊富。セキュリティのためのケンジントンロックも備えます。
無線関連はIntelのAX1675を搭載しており、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応します。
残念ながらバッテリーは搭載しておらず、利用するには電源接続が必要。PD給電に対応しているので、モニタがUSB接続に対応していれば、EM680にはUSBケーブル1本の接続で映像出力と給電を行えます(モニタ側はAC接続が必要)。なお、65WのGaNアダプタも付属しています。
映像出力は、USB 4(Type-C)が8K/60Hz、HDMI 2.1は4K/144Hzに対応。あわせて最大3画面出力が可能です。
これだけ小さいと持ち運ぶのも楽ですが、別途モニタやキーボード、マウスが必要なことを考えると、モバイルPCとしての持ち運びは素直にノートPCのほうが便利そうではあります。
ただ、少しでもデスクトップをスッキリさせたい、寝室のテレビに接続するPCが欲しいといった場合や、豊富なフルサイズ物理インターフェースが必要、モバイルOSではなくWindowsのPCゲームを低設定でも良いから動かしたいという人には向いているかもしれません。