Apple Vision Proの視線追跡+ジェスチャー操作の詳細解説。膝の上でタップやズーム

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルの空間コンピュータことAR/VRヘッドセット「Apple Vision Pro」は専用コントローラーを備えず、アイトラッキングとハンドジェスチャーで操作します。

まさに目の前にある仮想現実のオブジェクトやアイコンを、目線で選んでから手や指で触って動かすというコンセプトです。

これまでもキーノートでのデモや体験した人の説明で一端は伝わっていましたが、具体的にどのようなインタラクションになるのか、実際のハンドジェスチャーの詳細をAppleが開発者向けセッションで明らかにしました。

  • タップ - 親指と人差し指を合わせると、目で見ている画面上のアイコン等がタップされたことになります。要はiPhoneの画面をタップするのと同じです。

  • ダブルタップ - 2回タップすると、iPhoneでダブルタップに相当するジェスチャーとなります

  • ピンチ&ホールド - 親指と人差し指を合わせたまま行う操作。iPhoneのタップ&ホールド(タップして押しっぱなし)に似ており、テキストのハイライト等ができます

  • ピンチとドラッグ - スクロールやウィンドウを動かすことに使用。横方向またはタテにスクロールでき、手を速く動かすと速くスクロールできます

  • ズーム- 両手で行う主要ジェスチャーの1つ。両横を引っ張るように指をつまんでズームイン、逆の操作でズームアウト。またウィンドウのサイズを、四隅をつまむことで調整できます。

  • 回転 これも両手ジェスチャーで、指をウィンドウ等をつまんで手を回転させて、仮想オブジェクトを操作できるようです

これらジェスチャーは、すべて目の動きと連動しています。Vision Proに搭載された多くのカメラが、ユーザーがどこを見ているかを正確に追跡することで、まるでiPhoneの画面を直接タップするような精度が実現するというわけです。

またハンドジェスチャーは大げさにする必要はなく、膝の上に手を置いたままでも大丈夫です。むしろ手を宙に浮かせたままだと疲れるため、アップルがそちらを推奨しているほど。そして手や指もカメラにより正確に追跡しているため、タップ操作も小さな動きだけで済みます。

その一方で、目の前にあるSafariのウィンドウを、手を伸ばして直接にスクロールさせるような、大きなジェスチャーも想定しています。またお絵描きの場合は、描きたいキャンバスを見つめ、手でブラシを選び、空中でジェスチャーを使って描くことに。さらに目線を移せば、その場所にすぐにカーソルを移動できます。

アップルが明かした主なハンドジェスチャーは上記の6つですが、開発者が特定アプリ専用のカスタムジェスチャーを作成することも可能。ただし、システム標準のジェスチャーや一般的な手の動きとは違うものにすること、また手が疲れずに何度も繰り返せる操作にする必要があります。

ほかBluetoothキーボードやトラックパッド、マウス、ゲームコントローラーもヘッドセットに接続することができ、音声ベースの検索や書き起こしツールも用意されています。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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