80年代に作りかけたコモドール64用自作RPG、約40年を経て開発再開。2024年完成を目指す

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Munenori Taniguchi

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いまから約40年前の1984年、8bitの家庭用パソコン「コモドール64」(Commodore 64)で自作RPGのプログラミングを始めたものの、様々な理由で中断していたMike Brixius氏が、2024年の完成を目指してそのプロジェクトを再開したことを、自身のYouTubeチャンネルで報告しています。

Brixius氏は当時、お気に入りのゲームだった『ウルティマ IV』や、『テレンガード』といったダンジョンRPGにインスピレーションを得て、まずダンジョン内外のマップ作りからこのゲームの開発を開始しました。

ところが、その後10代のある時期に病気を患ったり、軍の任務に出た期間などがあり、ゲームの開発はやむなく中断していました。Brixius氏は常にこのプロジェクトを完成させたかったとの思いを抱いて生活してきましたが、最近になってついに、このプロジェクトの資料を探し出し、プロジェクトの再開を決心。

幸運だったのは、Brixius氏が当時、思いついたアイデアを事細かにメモに記述し、キャラクターのデザインや装備、からメニューやプレイヤーコマンドの構成、ディスクのセクター使用計画にいたるまで、あらゆる資料を手書きまたはプリントアウトして紙に残していたこと。作成途中のプログラムコードを収めたフロッピーディスクやテープも残されており、それらによってプロジェクトの再開が可能になりました。

当初、Brixius氏はコモドール128やAmigaを使ってこのプログラムのコードを作り直すことを考えたものの、この試みはうまくいかず、またフロッピーディスクに保存していたコードも多くは正しく動作しませんでした。

そのため、環境を元のコモドール64に戻し、紙に残してあった古いコードを手入力して、64x64の正方形のマス目で構成されるマップ画面を作成しはじめました。ゲームは12KBのRAMで動作し、それはコードの実行とデータで半々に使用されます。

Brixius氏はクリエイター支援プラットフォームのPatreonのサポーターや、YouTubeチャンネルのフォロワーからの支援と、それによる責任感がプロジェクトを推進する力になると考えています。また現時点ではソースコードの管理を優先課題とし、次にマップ全体の完成やダンジョンの配色の修正などを行うとしています。

まだコンピューターが8bitだった少年期に、たまたま身近にあったパソコンで初期のRPGに親しみ、またゲームの自作にチャレンジした経験を持つ人もいることでしょう。あの頃のことを思い出しつつ、Brixius氏がこのプロジェクトをやり遂げることを期待し、見守りたいところです。


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《Munenori Taniguchi》
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