Twitterが1日に読み込めるツイート数を制限したことでユーザーから悲鳴があがっているこの週末、Metaは開発中のTwitter風SNS「Threads」のAndroidアプリを一部地域のGoogle Playストアで公開しました。
なんとも意味ありげなタイミングで登場したThreadsですが、その後すぐにストアから取り下げられており、記事執筆時点では利用できなくなっています。
更新:App Store にも正式掲載されました。7月6日配信。
アプリ開発者でリバースエンジニアでもあるAlessandro Paluzzi氏がTwitterに共有した一連のスクリーンショットによると、Threadsアプリを起動するとユーザーはInstagramのユーザー名をインポートでき、見た目はほぼTwitterと同様のUIで自身の視点を投稿したり、DMをやりとりしたりできる模様です。
MetaはThreadsのリリース時期を明らかにしていません。今回のストアでの公開は意図したものか、ストア側の不具合のせいか、または単なるうっかりかはわかりませんが、すでに一度アプリストアに登場したことを考えると、そのリリースは間近に迫っていると考えて良さそうな雰囲気です。
Google Playストアに掲載されていた説明文には「Threadsは、コミュニティが集い、関心のあるトピックから次に来るトレンドまで何でも話し合える場です。興味・関心のジャンルが何であれ、お気に入りのクリエイターや自分と同じ興味・関心を持つ人をフォローし直接つながることができます。あるいは、自分の熱心なファンを増やし、世界に向けて自分のアイデアや意見、クリエイティビティを発信することができます。」と記されていました。これはそのままTwitterについての説明文としても使えそうです。
Threadsについては、今年の春頃にTwitter風の分散型短文投稿SNSを準備中と報告され、Metaの社内向けメッセージから、そのコード名が「Project 92」であることも明らかになっています。Metaの最高製品責任者(CPO)、Chris Cox氏はThreadsを準備中と認め、「健全に運営されるプラットフォーム」だと述べました。
ちなみに、Twitterオーナーのイーロン・マスク氏はThreadsの存在を知って以来、それを快く思っておらず、最近にはマスク氏対ザッカーバーグ氏の「ケージマッチ(金網デスマッチ)」の話題にまで発展しました。
この世紀の一戦に対しては、両社とも本気でやる意向を示すポーズを(SNS上で)見せ合っているものの、少なくともマスク氏はここ1~2日の動向を見る限り、先に片付けるべき仕事がありそうです。