Twitter でツイートを読み込めなくなる「API制限」(rate limit)について。
Twitterを運営するX社のオーナー兼最高技術責任者であるイーロン・マスク氏は、有料プランのTwitter Blueに加入すれば従来よりも50%多く利用できるようになったと公表しました。
ツイートの表示回数を制限するAPI制限(rate limit)は以前より存在していましたが、7月初めごろから一般ユーザーでも遭遇するほど厳しくなっています。
マスク氏は外部からデータを大量に読み出そうとする「極端に攻撃的な」スクレイピング行為や「システムの不正操作」があったと主張して、一般ユーザーは一日に600件・Twitter Blue加入者は6000件までを上限とする制限を導入していました。(後に1000件・1万件に緩和)
この制限はツイートの読み出し回数にかかわるもので、タイムラインをただ表示するだけでも一件ごとに残り回数を消費します(一度読み込んで表示したツイートをスクロールバックして見るだけなら減りませんが、更新したり個別を開いて読み込みが発生すれば減ってゆきます)。
上限に達した場合の表示は「API呼び出しの回数制限を超えました」。ですが、特に理由を示さず「ツイートを読み込めませんでした」になることもあれば、読み込み中のまま止まったような状態になることもあります。
さらに困ったことに、Twitter ではユーザーごとのAPI制限とは別の不具合やエラーも発生しており、特に日本時間で7月15日(土)前後からは頻繁に「読み込めませんでした」や各種のエラー、強制的なログアウトとログインループといった現象が発生しています。
つまり、Twitterの挙動が不安定でツイートを表示できない場合、Twitter Blueに加入しても改善する保証はなく、Blueに加入していても様々な不具合に遭遇する状態です。
こちらについて、執筆時点で公式の Twitter Support からの告知等はありません。
Twitterではこの厳しいAPI制限措置について、7月5日時点でビジネス顧客(広告出稿者)に向けて「一時的な措置」「影響を受けるのはごく少数の人」「広告への影響は軽微」であると説明していましたが、その後の経過についてはアップデートがありません。