X(旧Twitter)のリンダ・ヤッカリーノCEOは、まもなくXにビデオ通話機能を追加することを予告しました。
このコメントは、米CNBCのテレビインタビューで行われたもの。Xを「万能アプリ(everything app)」に作りかえる目標を再確認し、すでに提供している長尺動画の投稿やユーザーに広告収益を分配するレベニューシェア等に言及した後「もうすぐ、プラットフォーム上で誰にも電話番号を教えることなく、ビデオ通話チャットが可能となります」と述べています。
今回の発言は、Xのデザイナーであるアンドレア・コンウェイ氏による不可解な投稿に続くもの。「Xで誰かに電話した」の後に爆発した頭の絵文字を4連発しており、何らかの新機能を示唆しているのではと受け取られていました。
XのオーナーでありCTOでもあるイーロン・マスク氏は、フォロワーへのリプライで、ビデオ通話も音声のみも両方と述べています。
イーロン・マスク氏が、決済や送金といった金融関連を基盤に、あらゆるサービスを提供する万能アプリ(スーパーアプリ)を目指していることは周知の事実です。
ヤッカリーノ氏もそれを受けて、旧TwitterからXへのリブランド時に「Xはすべてを提供できるプラットフォームになります」と述べていました。
またヤッカリーノ氏は当時「Xは、オーディオ、ビデオ、メッセージング、決済/金融業を中心とした無制限の双方向性での未来」と今後の構想を語っていました。
数日前、Xはフォロワー45万の「@music」アカウントを取り上げて注目を集めていました。万能アプリの一環として新たな音楽関連サービスを提供、あるいはレベニューシェアの延長としてミュージシャンやアーティストの支援に乗り出すといった施策で、「無制限の双方向性での未来」を目指すのかもしれません。