米Magic Leapは、AR(拡張現実)ヘッドマウントディスプレイ「Magic Leap 2」を8月10日より日本国内で発売しました。
国内ではITディストリビュータTD SYNNEX を通じた販売となります。価格はオープン。米国での市場想定価格は3300ドル(約48万円)。
Magic Leap 2 が米国を含む8カ国で発売されたのは2022年9月。日本でも2022年内の発売を予定していましたが、かなり遅れての市場投入となりました。
Magic Leap 2は、日本ではNTTドコモが2020年6月に発売した「Magic Leap 1」(販売価格24万9000円/税抜き)の後継モデル。
レンズを通じて眼の前がそのまま見える光学シースルー式のデバイスで、各種のセンサを通じて、デジタル映像を高精度に重ね合わせたAR表示を可能にします。
商品としては法人向け・業務用で、用途は設計・製造現場や医療等。
ヘッドセットと映像処理を行うCompute Packを有線接続する仕組みから、ヘッドセットが約260gと軽いことが特徴です。
ディスプレイ部の特徴は、光学シースルー式としては広い対角70度の視野角、独自のダイナミックディミング機能。
光学シースルー式のARデバイスは、ディスプレイでグラフィックを表示した部分にも外界の光が通るため、暗いはずの部分は透過して見えてしまい、実在感を損なう問題があります。
Magic Leap 2独自のダイナミックディミングは、低解像度の遮光専用パネルを組み合わせ、映像に応じて外の光を遮り表示を鮮明にする機能です。
そのほか主な仕様は、解像度は片目あたり2.5Mピクセル(1440×1760ピクセル)、視野角は70度を実現。CPUはAMD Zen2 7nmクアッドコア(8スレッド)、GPUはAMD GFX10.2 (8 CU) 、16GB RAMと、256GBのストレージを搭載。連続使用時間は約3.5時間です。OSはAndroidベースの独自。
Magic Leap 2の使用イメージ
ソフトウェアプラットフォームとしては、2023年8月に複数のユーザーが物理的環境と統合されたデジタルコンテンツにリアルタイムでアクセスできる「AR Cloud」機能に加えて、ユーザーがWeb上の情報にアクセスしたり、Microsoft TeamsやGoogle Meetを通じたビデオ会議やコンテンツなどを行ったりできるWebブラウザー機能をMagic Leap 2に新たに搭載したと発表しています。