Lenovoが携帯ゲーミングPC「Legion Go」を準備中であり、まもなく発表するとの噂は弊誌でもこれまでお伝えしてきました。
ASUSの人気モデルRog Allyと同様にRyzen Z1シリーズを搭載し、Windows 11をプリインストール。Nintendo Switchのような着脱式コントローラを備え、ARメガネも同時に登場する、といったところです。
その続報として、本製品が9月1日に正式発表され、10月に米国では799ドル(約11万7000円)で発売されるとWindows Reportが主張しています。さらに「フルスペック」も伝えており、8.8インチQHD+(2560 x 1600)の大画面だと述べています。
今回の情報は「Lenovoの公式プレスリリースを入手した信頼できる情報源」から得たとのこと。価格は799ユーロ(約12万6000円)とも述べていますが、米国との価格差はEU域内の付加価値税によるものでしょう。
さて「フルスペック」のうち注目すべきは、まず重さです。コントローラー取り外し時は640g、装着時は854g。ライバルとされるRog Allyは約608g、Steam Deckは約669g。つまりLegion Goの方が、コントローラー装着時は200g以上も上回っています。が、Rog AllyもSteam Deckも7インチ画面であり、それに対しLegion Goは8.8インチ画面というサイズ差からすれば妥当かもしれません。
またRAM容量は16GBで、LPDDR5X(最大転送速度が約8.5Gps)を採用。ROG AllyおよびSteam Deckは16GB LPDDR(最大転送速度が約6.4Gbps)なので、容量は同じながらもデータ転送速度はLegion Goが上回っています。
電源につながず遊べる携帯ゲーミングPCで最も気になるのは、やはりバッテリー容量でしょう。その数値は49.2Whとのことで、Rog AllyおよびSteam Deckの40Whよりも大幅に大きいわけではありません。もっとも、65Wの急速充電に対応しているようなので、バッテリーを使い切ってからの復活は早そうです。
次に、同時期に発売されるARメガネ「Legion Glasses」について。こちらは499ユーロ/499ドル(約7万3000円)とされ、PlayStation VR2と近い価格帯となり、安くはなさそうです。
ディスプレイはマイクロ有機ELパネルで、片目あたり1920×1080ドットのフルHDで60Hz対応。さらにHi-Fiスピーカーも内蔵し、付属品には「度付きレンズ用フレーム」もあり。つまりメガネを掛けている人が、そのまま着用できるようです。
ほかUSB-C端子は「DP Altモード」に対応とのこと。AndroidスマートフォンやPC、Nintendo Switchと繋げて外付けディスプレイにできるかもしれません。
また同時に展開されるアクセサリ類としては、「Lenovo Legion E510」というゲーミングイヤホンもあるそうです。
これらLegion Goを中心とした製品群は、IFA(9月1日~5日、ドイツのベルリンで開催)で発表される見通し。ライバル製品よりも価格は高めですが、画面サイズが大きくなることで、ゲーム以外の用途も広がる可能性がありそうです。