米GoProが定番アクションカメラの最新モデル「GoPro HERO12 Black」を発表しました。直販価格は6万2800円。
本体サイズや搭載するバッテリーは従来のGoPro HERO11 Blackと同じですが、電源管理システムを再設計したことで、従来モデル比最大2倍の連続撮影時間を実現した点が大きな特徴です。
そのほか、AirPodsのような完全ワイヤレスイヤホンなど、Bluetoothオーディオデバイスをマイクとして使った音声収録にも対応しました。撮影やナレーション挿入、HERO 12 Blackを遠隔操作するための音声コマンド指示などに利用できます。
HERO12 Blackでは新たに5.3Kおよび4K動画においてもHDR(ハイダイナミックレンジ)撮影が可能に。GoPro HERO11 Blackでは10bitカラー撮影や静止画のHDR撮影には対応していたものの、それ以外では対応していませんでした。
バージョンアップしたビデオブレ補正機能「HyperSmooth 6.0」はブレ補正時に画角を狭める範囲(クロップマージン)を従来モデルの5.0よりも抑えられるようになりました。水平ロック機能も備えており、カメラが360度回転するようなシーンでも水平を保つことができます。
また新たに、横向きにマウントしたままでも縦向きのビデオを撮影できる縦向き撮影モードも搭載しました。
新しいアクセサリーとして「Maxレンズモジュラー2.0」も加わりました。従来のMaxモジュラーレンズの視野角約155度「Max SuperView」を超える視野角約177度「Max HyperView」での超広角撮影が可能になります。
アスペクト比8:7のセンサーによってワイドスクリーン撮影時は標準レンズに比べて36%広角に、縦向き撮影では縦の視野角が同じく48%広がりました。Maxレンズモジュラー2.0に採用されているガラスは従来製品と比べて傷への耐性が約2倍にアップしています。
GoPro HERO12 Blackの直販価格は6万2800円ですが、予備バッテリーやヘッドストラップなどをセットにした「HERO12 Black+アクセサリーセット」が7万800円、Maxレンズモジュラー2.0をセットにした「HERO12 Black+Maxレンズモジュラー2.0」は7万5600円で用意しています。
もう一つ注目したいポイントが「1/4-20ネジ穴」の搭載、つまり一般的なカメラ三脚が利用できるようになった点です。従来のGoProは独自のマウントフィンガーに対応するスタイルになっており、三脚用マウントフィンガーを使うことでカメラ三脚にも対応していましたが、HERO12 Blackでは単体で三脚に取り付けられるようになりました。
GoProは2023年10月に1/4-20ネジ穴に対応する「延長ポール+防水リモートシャッター」を発売する予定。たたむと約25cm、引き延ばすと最長122cmになる延長ポールに加えて、着脱式で防水のBluetoothリモートシャッターが付属します。
マウントフィンガーも付属しており、GoProの全カメラに対応しますが、新しいリモートコントローラーはHERO12 Black、HERO11 Black、HERO11 Black Mini、HERO10 Blackに対応しています。