中国深圳のVRカメラメーカーKandao Technologyから、360度カメラの新製品「Qoocam 3」が登場しました。
情報公開に先駆け、試用機での実践動画レビューをまとめました。
QoocamシリーズはKandaoの民生用商品で、初代QooCam、QooCam 8Kに続く3番目の360度カメラと言う位置づけです。QooCamシリーズにはこの他にもスマホに挿して使用するQooCam FUNと、3DカメラのQooCam EGOがあります。
動画記録は5.7K@30fpsということで、前モデルQooCam 8Kから解像度は低くなりましたが、センサーサイズが1/1.55インチとより大きくなり、F1.6の明るい大口径レンズを搭載することによって光を取り込む量が格段に向上しました。これによりライバル機であるInsta360シリーズの1インチモデルに匹敵する光性能となっていると主張しています。
また4チャンネルの全指向マイクが搭載されており、VRの空間音声としてより臨場感を伝えることができます。
静止画解像度は6200万画素(11,136x5,568ピクセル)と、民生用360度カメラの中でも高解像度となっています。しかもJPEGだけでなくDNG(RAW)撮影も可能なので、編集での自由度が高いです。さらにDNG8やブラケット撮影を駆使すれば、より高画質なパノラマ写真が撮影できます。
タイムラプス撮影では5.7Kの動画データとして記録されますが、インターバル撮影では最短1秒間隔で11Kの静止画を連続して記録できるのでストリートビュー撮影などにも使えるのではないでしょうか。
スタビライゼーションについては、イメージスタビライゼーション技術が組み込まれており、手ブレや振動を最小限に抑えます。これにより、安定した映像をキャプチャでき、プロフェッショナルな品質を実現するとしています。
動画の手ブレ補正は以前から定評がありますが、より安定したような印象です。スティッチ部分の処理も悪くないです。
雨の降る中、バラの小径のアーチを歩いてみましたが、水平だけでなく上下の揺れもあまり気になりませんでした。
最後は雨の中の撮影となりましたが、IP68相当の防塵防水性能なので全く問題ありません。位置づけとしては360度アクションカメラということになるのでしょうか。
今回は試せなかったのですが、夜景や星景の撮影が楽しみです。これだけの性能でありながらなかなかお手頃な価格であるので、オールマイティーにいろんなシーンで活躍してくれると思います。
さらに8Kに対応した「QooCam 3 Ultra」の開発も進められているので、今後もKandaoから目が離せません。
QooCam 3は公式ストアにて購⼊できます。
QooCam 3(通常版)が54,780円、QooCam 3 プレミアムセット(自撮り棒キット)が59,950円、QooCam 3 バイク撮影セットが65.560円(いずれも税込)。9⽉14⽇までにQooCam3(通常版)を購⼊すると、予備バッテリーがプレゼントされます。