360度カメラを中心にアクションカメラや電動ジンバルなどもラインナップされているInsta360シリーズ。その超小型アクションカメラの新製品「Insta360 GO 3」が登場しました。
前モデルのGO 2は個人的にも2台所有しており、サブカメラとしてインパクトのあるシーンを撮影できています。
GO 3はどんなところが進化したのでしょうか。比較しながら見ていきましょう。
まず大きく変わったのが充電ケースとなるアクションポッドでしょう。
▲左がGO 2、右がGO 3
GO 2の充電ケースからもモード変更などの操作はできましたが、プレビュー画面を確認するためにはスマホアプリと接続する必要がありました。
GO 3ではアクションポッドという名称となり、タッチスクリーンが搭載されました。しかも180度フリップして自撮りにも使えるので、普通のアクションカメラとしてもVLOGカメラとしても便利に使えるでしょう。しかもカメラ本体を取り外して超小型アクションカメラとして使用する際にも画角の確認ができるのはメチャクチャ嬉しいです。
▲スマホを使わなくても画角の確認ができる
アクセサリー類のバリエーションは基本的には同じで、イージークリップ/マグネットペンダント/ピボットスタンドの大きく3種類。ただしそれぞれ改良が施されています。
マグネットペンダントの紐は巻き取り収納できるようになって、角度調節用のスペーサーも付属しています。
大きく変わったのがピボットスタンド。マグネットだけでなくツメでしっかり固定できるようになって、激しい動きで外れてしまう心配が大幅に軽減されました。しかもアクションポッドも装着可能で、三脚ネジも搭載されているので固定の自由度も向上しました。自撮り棒の先に取り付ければVLOG撮影も簡単ですし、ちょっとした高所撮影やドローン風の映像にも使えそうです。
▲VLOG撮影にも使える
カメラ本体のデザインはパッと見同じように見えますが、GO 2よりも一回り大きくなりました。とはいえ25.6x54.4x23.2 mm、重量35.5gと超小型の親指サイズであることに変わりありません。
バッテリーは内蔵充電式で310mAh。連続撮影時間が45分と、GO 2の30分よりも長くなりました。
GO 2はモノラルマイクだったので映像だけを使うようなことも多かったのですが、ステレオマイクが搭載されたのでメインカメラとして使うにも悪くなさそう。実際に声の聞き取りやすさも向上している印象です。
次に記録映像の比較について。写真解像度は7MP(700万画素)で変更なしですが、動画解像度が1440p(2560x1440)から2.7K(2720x1536)に少し向上しました。
強力なFlowState手ブレ補正は更に進化し、よりスムーズな映像が撮影できるようになっています。
FullFrame動画では360度水平維持機能が利用できるので、カメラを適当に持って歩いていても電動ジンバルを使って撮影したように滑らかでした。しかも編集で画角の微調整や縦横比なども変更できるので、動画素材の利用用途も広がります。
他にもタイムラプスやスローモーションの他、タイムシフト、ループ録画などにも対応しています。
ここまで便利に使えるとなるとバッテリー容量が気になります……。アクションポッドで使用しても170分程度しか撮影できないんですよね。ちょっとした休憩時などに充電しながら使うと良いかも知れません。
正直実際に使ってみるまでは、カメラ機能はさほど変わっていないので大きな期待はしていませんでしたが、アクションポッドの採用によって使うシーンがカラッと変わってしまう印象です。
今まではちょっと面白い映像を撮りたい時用のサブカメラとしてしか使ってませんでした。でもこれならVLOGなどの用途であれば日常的に持ち歩くメインカメラとして便利に使えそうです。とにかくサッと出してパッと撮影できるのが嬉しいです。しかもこんなにコンパクトでありながらジンバル要らずでスムーズな映像が撮影できるのですから、旅行の際などにも重宝するでしょう。
公式サイトでの価格は通常版で税込57,500円から。用途に応じたキットや、防水ケースやフィルターなどのアクセサリー類も用意されています。
¥60,500
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)