Pythonの高速なスーパーセットをうたうAI向け新言語「Mojo」、開発ツール公開

テクノロジー AI
新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

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Modularは、Pythonの高速なスーパーセットだと同社が位置づける新言語「Mojo」をローカル環境で実行可能にする、コンパイラなどのツール群を公開しました

Modularは、コンパイラ基盤として広く使われているLLVM、Swift言語、GoogleがAI処理のために設計したCloud TPUなどの開発に関わってきたChris Lattner氏が共同創業者兼CEOを務める企業です。

その同社が5月に初めてMojoを発表した際に、MojoはAI処理を高速に実行するための言語だと説明しました。

下記はMojoの動画「Product Launch 2023 Keynote」から。画面右がChris Lattner氏。

MojoはPythonとの互換性によって既存のTensorFlowやPyTorchなどをそのまま利用可能。

そのうえで、より高速な処理を実現することで、AI処理の開発や実行のコスト削減などを実現するとしました。

主な特徴として、Pythonのようなモダンなプログラミング言語の構文を用意しつつ、スタティックなメタプログラミングの能力も持ち、Rustのようなオーナーシップとライフタイムの仕組みを、より分かりやすく提供するとしました。

また、さまざまなCPUやGPU、xPUのあいだでのAI処理の互換性も実現する計画です。

Mojoのローカル開発環境はまずLinux版が提供され、今後Mac版やWindows版も提供予定です。


この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2023年9月11日に掲載した『Pythonの高速なスーパーセットをうたう新言語「Mojo」、コンパイラなど公開、ローカル環境で利用可能に』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。

《新野淳一》

新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

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