X(Twitter)に謎の広告のような投稿が現れ、遭遇した一部のユーザーを困惑させています。この投稿は「おすすめ(For You)」のフィードに表示され、外部のサイトへのリンクとして機能します。
この謎の投稿には、それが広告であることを示すラベルがなく、投稿したユーザーが誰なのかも記されていません。ユーザーアイコンは添付された画像をそのまま流用したものであり、この投稿にいいねを付けたりリツイートすることはできず、またブロックや運営に報告をするためのメニューも表示されません。
そして、うっかりこの投稿をクリックしてしまうと、Xとは別の外部のサイトへとリダイレクトされてしまいます。
広告の文言でウェブを検索すると、ほぼ同じ文章とストック画像を使った広告が見つかります。
なお、この謎の投稿はいずれもXのモバイルアプリで目撃されており、Xの枠組みではなく、サードパーティの広告プロバイダーによって配信されているようだとMashableは述べています。Xは先月、Googleと運用型広告の販売でGoogleと提携することを発表しています。またそれ以前にもモバイル特化の運用型広告販売会社InMobiと提携することが伝えられていました。
Xでは、イーロン・マスク氏が舵を取るようになってから、大手広告主の半分が手を引いたと言われています。9月27日に開催された、Code Conferenceでは、現X CEOのリンダ・ヤッカリーノ氏がTwitterの広告主上位100社のうち90%がプラットフォームに復帰したと述べていました。
しかし、非営利のメディア監視団体Media Matters for America(MMfA)の最近の報告では、ヤッカリーノ氏就任後12週間で、このTwitter広告主上位100社が出した広告費用は、マスク氏買収前の12週間に比べて少なくとも90%は減少したとされています。