ModularはPythonの高速なスーパーセットだと同社が位置づけている開発中の新言語「Mojo」が、今月(2023年10月)中にAppleシリコンを搭載したMacに対応予定であることを明らかにしました。
MojoはPython互換として既存のTensorFlowやPyTorchなどをそのまま実行可能で、かつPythonよりも3倍から25倍もの高速で実行可能としています。
さらにPythonのようなモダンなプログラミング言語の構文を用意しつつ、スタティックなメタプログラミングの能力も持ち、Rustのようなオーナーシップとライフタイムの仕組みを、より分かりやすく提供するとしました。
さまざまなCPUやGPU、xPUを活用して、さらに高速な実行も実現するとも説明されています。
今回明らかにされたAppleシリコン対応Mac版Mojoのデモは、純粋のMojoだけのコードで開発された「Infermo」と名付けられた機械学習ライブラリが使われています。
その画面では、「GPU:Apple M2 max」の表示も見えます。もしかしたらAppleシリコンに統合されたGPUも活用しているのかもしれません。
現在MojoはLinux版が提供されており、Mac版とWindows版の登場が待たれていましたが、先に登場するのはMac版のようです。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2023年10月17日に掲載した『Pythonの高速なスーパーセット「Mojo」がAppleシリコン搭載のMacにまもなく対応』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。