Googleが10月12日に発売した、新スマートウォッチPixel Watch 2。見た目は初代Pixel Watchからほぼ変わっていないものの、常時表示(AOD)をオンにしても24時間使えるバッテリー持ちや、精度が向上した心拍センサーなどを特徴としています。
¥47,092
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
このPixel Watch 2を1週間ほど利用してみたので、Pixel Watchユーザーが買い換える必要があるのかどうか考えてみました。
もったいぶらずに結論を最初に書いてしまうと、初代Pixel Watchユーザーならば、特に買い換える必要はないのではと感じています。正直なところ、筆者の使い方では使用感に違いを感じることはありませんでした。
とはいえ、1日フルに身に着けているとPixel Watchではバッテリーが持たないという人であれば、買い換える価値はあります。
Pixel Watch 2は、常時表示をオンにして1時間程度の運動(GPS有効)、睡眠計測を行っても確かに24時間持ちました(残量は3~5%)。GPSを使わなければもっと持つでしょうし、もっと長い時間経路記録を行いながら運動すると持たないかもしれません。
ちなみに、充電方法がワイヤレス充電から接触充電に変更となりました。Pixel Watchはワイヤレス充電とはいえ、Qiに対応しておらずPixelスマートフォンのバッテリーシェア(リバース充電)にも非対応。Qi充電台に乗せると充電表示にはなるものの、実際には充電されないという状態でした。
このため、Pixel Watch 2ではQi互換になるかもと期待していたのですが、むしろ明確に非対応だとわかる方向に舵を切ったのは意外でした。
また、積極的にストレスマネジメントを行いたいという人にもおすすめできます。Pixel Watch 2には、継続的皮膚電気活動 (cEDA) センサーと皮膚温度センサーが搭載されており、新しくなった心拍センサーとあわせて継続的にユーザーのストレスをチェックしています。
ストレスを感じていると判断すると、通知がきてそのときの感情を記録するよう促されたり、ガイド付きの呼吸法が提案されたりすることもあります。
なお、Fitbit 史上最も正確な心拍数測定を実現したとうたっていますが、正直なところそれを実感するのは難しいです。先のストレスマネジメントや消費カロリーの計算が精確になるというメリットはありそうですが、多くのユーザーにとっては、「心拍センサーの精度が上がったから買い換えよう」とはならないでしょう。
GoogleカレンダーアプリやGmailアプリが使えるというのも特徴としてあげられますが、これはPixel Watch 2に限った話ではなく、Wear OS 3とWear OS 4のスマートウォッチなら、Google Playからインストール可能です。
このほか、リューズの長押しで医療情報を含む緊急時情報を表示する機能や、指定時間後にPixel Watch 2上で安全確認を行わないと、指定した緊急連絡先に位置情報とともに通知を行う安全確認機能も追加されていますが、この2つはWear OS 4にアップデートした初代Pixel Watchでも利用可能になりました。
このPixel WatchのWear OS 4アップデートは10月18日から始まったのですが、これによりますますPixel Watch 2との差がなくなった印象です。
ただ、筆者が気に入っている明確な違いもあります。それが運動中のFitbitアプリの表示の見やすさです。実はWera OS 4アップデートでPixel Watch 2の表示と同じになるのではと思っていたのですが、アップデート後も変わっておらず(もちろん、Fitbitアプリはどちらも最新版)、Pixel Watch 2のほうが見やすいです。
また、運動の自動計測にも対応しました。ウォーキングやランニングなど7つの運動だけですが、運動を開始してしばらくすると、記録の開始を促してくれます。
最後に、筆者の主観に基づくPixel WatchからPixel Watch 2に買い換えてもいいだろうと思う人をまとめてみます。
Pixel Watchのバッテリー持ちに不満があり、少しでも長くバッテリーが持って欲しいと思っている人
ストレスマネジメントに興味がある人
睡眠中の皮膚温度をチェックして健康管理をしたい人
運動中の画面の見やすさを重視したい人
逆に上記に当てはまらないのであれば、あえて買い換える必要もないでしょう。もちろん、Pixel Watchを使っておらず初めて購入するというのであれば、おすすめできるスマートウォッチです。
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