EAは、人気FPSバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』の機種をまたいでのアカウント統合機能「クロスプログレッション」を、シーズン19「IGNITE(イグナイト)」が始まる11月1日より開始すると発表しました。
これまでは、Apex Legendsをプレイする場合、EAアカウントと各プラットフォーム(PlayStation、Switch、Xbox、PC)のアカウントをリンクする必要があり、それらはゲームをプレイする際には個別のアカウントとして扱われてきました。
たとえば、EAアカウントをPlayStationのアカウントにリンクさせてゲームをプレイしてきた人が、ゲーミングPCの購入を機にSteam(PC)版のApex Legendsに移行しようとした場合、同じEAアカウントをSteamのアカウントとリンクさせることはできるものの、PlayStationでそれまでに獲得したコスメ類やゲーム内通貨、経験値レベルなどはSteam(PC)側に反映できませんでした。
それがクロスプログレッションの開始によって、同じEAアカウントを使用する、異機種間でのゲームの進行状況を共通化することが(完全にではないものの)可能になります。開発元のRespawnによると、シーズン19よりこのクロスプログレッションが各プレイヤーに、段階的にかつ自動的に適用されるため、プレイヤーは何かを「決定」する必要はないとのこと。
複数のアカウントを持つプレイヤーには、ゲーム内でクロスプログレッションの画面が表示され、自動的にもっともゲームの進行状況が高いアカウントがマスターアカウントになります。そして、PlayStation、Switch、Xbox、PCの各プラットフォーム上のすべての既存アカウントでそれまでに取得したコスメアイテムや経験値などがマスターアカウントに統合されます。
ただし、これまでプラットフォーム限定で提供されてきたコンテンツは、今後も引き続き各プラットフォームでのみ使用可能です。たとえばPlayStation Plusパックで獲得したスキンなどのアイテムは、PlayStationでプレイするときにしか使用できません。
一方、ゲーム内通貨のApexコインについては、PlayStation、Xbox、PCで獲得したものはマージされて共通で使用できますが、Switch版で購入または獲得したApexコインはSwitch版の環境でしか使えません。
なお、ランクマッチの戦績はプラットフォーム間で統合することができないため、ランクマッチのランキングや獲得LPなどは、これまでどおり各プラットフォームで個別に扱われます。つまり、PlayStationでランクをゴールドに上げたとしても、PCやSwitchのランクはゴールドにはならず、それぞれでランクマッチを回す必要があります。
Apex Legendsシーズン19「IGNITE」では、新キャラクター「コンジット」が追加されるほか、ランクマッチの昇格試験(?)の導入、マップ「ストームポイント」に大幅な改変が加えられており、新鮮な気分でプレイを楽しむことができそうです。