Googleは、AndroidのアプリでパスキーをサポートするCredential Managerを11月1日に一般向け正式リリースします。
Googleは10月初めにGoogleアカウントへのログインでパスキーを利用可能にしましたが、多くのアプリではまだパスワード認証が使われており、電子メールやSNSで送られる認証コードを入力したり、認証アプリを利用したりと様々。ユーザーはどのアプリが何を利用しているのかを覚えておく必要があるほか、開発者側もさまざまなログイン方法をサポートするため負担が増加してしまいます。
Credential Managerはこうした問題を解決するためのもの。パスキーはもちろん、従来のパスワード認証もサポートしているので複数のアカウントを使い分ける場合などにも対応できます。また、どのアプリでも統一したUIでログインできるという点もメリットです。
iOSでは対応しているアプリならばFace IDを利用してのログインが可能ですが、これとほぼ同じことがAndroidでも可能となるわけです。
Googleによると、パスキーを使用することで、ユーザー名やパスワードを入力したり、SMSからワンタイムパスワードをコピーして貼り付けたり、電子メールのリンクをタップしたりする必要がなくなり、パスキーを実装したアプリではログイン時間が50%短縮されたとのこと。
なお、Credential Managerはサードパーティのパスワードマネージャーも利用でき、すでに1PasswordやEnpassなどがCredential Managerと統合されているとのことです。
Credential Managerが利用できるかはアプリの対応次第ではありますが、パスキーはフィッシング詐欺などにも強いとされているので、利便性も含めて対応アプリの増加を期待したいところです。