Googleは10月29日、Pixel 6以降の一部のPixelスマートフォンが、Android 14アップデート後にストレージにアクセスできなくなるという不具合が発生していた件について、現在の取り組み状況や、発生してしまった場合の対処方法などをPixel Phone Helpで公開しました。
この問題、複数のプロファイル(ユーザー、ゲスト、子供用、制限付きプロファイルなど)が設定されているPixel 6以降の一部PixelスマートフォンをAndroid 14にアップデートすると、プライマリユーザーがストレージにアクセスできなくなるというもの。「データを工場出荷時設定にリセット」というメッセージが表示され、それを承認するとデバイスが初期化、拒否すると繰り返し再起動するという深刻な不具合です。
Googleによると、すでに新しいデバイスが影響をうけないよう、Google Playシステムアップデートを配信済み。ちなみに、Pixelの「設定 > セキュリティとプライバシー > システムアップデート」からアップデートを確認できます。執筆時点では10月1日が最新でした。
すでに発生してしまっている場合、システムアップデートによって修復可能になる見込みと説明していますが、ブートループに陥っている場合には、一部のデータを回復できる可能性がある方法を調査中だとしています。
解決までまだ時間がかかりそうなので、すでに問題が発生してしまっており、その端末を利用できないと困るという場合、あきらめて初期化してしまうのが早いかもしれません。バックアップしていないデータは失われてしまうため、そのデータをとるか、端末が使えない時間を取るかの選択になりそうです。
なお、問題が発生していないユーザーについても、OTAアップデートが利用可能になるまでは、デバイス上でセカンダリユーザーを作成しないことをお勧めしています。