電動マイクロモビリティレンタルサービスのLUUPが、定額制サービスの「先行体験プラン」販売を開始しました。
あわせて、利用料金を「30分ごとに200円」のシンプルな体系に改定しています(大阪除く)。
LUUPは12月以降にサブスクリプション制の正式導入を予定していますが、「先行体験プラン」はそれに先立ち、有効期間1か月(31日間)・売り切り・自動更新なしで販売するプランです。
月額500円の「ライトプラン」と月額3000円の「プレミアムプラン」があり、ライトプランでは各ライドが毎回100円引き、プレミアムプランでは各ライドの最初の30分間が毎回無料になります。
プレミアムプランの「最初の30分が毎回無料」は、ドコモのシェアサイクルのサブスクと似たような内容。「1日のうち初回のみ」ではなく毎回なので、30分以内に次のポートで返却し乗り継げばサブスク範囲内で長距離も移動できます。
ライトプランは「各ライド100円割引」。旧料金ならば3分95円までは100円以下でしたが、新料金では1分でも30分でも200円なので、最低100円はかかります。とはいえ、月に3000円分は乗らないのであれば割安になるプラン。
料金は30分200円に簡素化、10分以上は値下げ
ライド料金の改定は、従来は「基本50円+1分ごとに15円」だったところ、東京・京都・横浜・神戸・名古屋・広島では「30分ごと200円」のシンプルな設定になりました (大阪では従来の料金のまま)。
新たな料金設定は、簡単にいえば「9分までの利用ではわずかに値上げ、10分以上では値下げ。長時間では大幅値下げ」。
旧料金では基本50円+1分ごと15円だったため、
1分 65円
9分 185円
10分 200円
30分 500円
1時間 950円
1時間30分 1400円
2時間 1850円
新料金では
30分 200円
1時間 400円
1時間30分 600円
2時間 800円
LUUPは路面と交通状況に恵まれれば、またちょうど目的地近くにポートが あり返却できれば、5分や10分以下でもかなりの距離を移動できますが、目的地の近くで返却できるとは限りません。
行って用を済ませて戻ってくるまで返却せず利用すると、一時停車中も当然ながら利用料金が発生するため、片道に比べて意外と高額になる設定でした。
新料金では、ごく短時間の片道についてはわずかな値上げになるものの、30分乗っても旧料金の10分と同じ200円、停めたままうっかり時間が過ぎても1時間400円。
ポートに恵まれない目的地の場合も、やや離れたところまで返却して移動したり、帰りに車両が出払って乗れない場合を考えると、駐輪場などにちょっと一時停車したまま利用が気楽になります。
3時間・12時間乗り放題パスは11月29日まで販売
観光など、少し移動しては一時停車で返却せず長時間利用する場合、11月29日までの期間限定ながら、3時間980円・12時間1480円の乗り放題クーポンも販売中です。こちらはサブスク先行体験とはまったく別のサービスであることに注意。
新料金ではクーポンを使わなくても3時間1200円なので、旧料金の3時間2750円に比べると、また購入や登録の手間も考えるとさほど得ではないようですが、これはこれで現行のLUUPの料金精算アルゴリズム的には使いかたがあります。
(乗り放題パスは「クーポンコードを登録後、3時間または12時間の有効時間内の精算が無料になる」効果。クーポンの有効時間を1分でも過ぎて返却すると、超過した分の差額精算ではなく通常料金を請求される仕組みです。
3時間分や12時間分をチャージして小分けに使える内容ではないため、登録後はライドしなくてもカウントダウンが始まります。)
LUUPは特にポートが稠密な地域では大変便利ではありますが、路面状態を選ぶこと、電動アシスト自転車でも頑張った程度の時速20kmを指先だけで出せるため、安全にはくれぐれもご注意ください。
¥15,480
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
サスペンションの貧弱さは人間側が補うことも。