Anker Japanが、ペットロボットの日本における販売を担うグループ子会社ルーナ・ジャパンを設立。ペットロボット「Loona Blue」の12月上旬発売を発表し、予約受付を開始しました。
価格は8万9990円ですが、予約期間中は20%オフの7万1990円となっています(1000台限定)。
Loonaはもともと、Ankerが出資する中国KEYi Techの製品。日本でも、春先にMakuakeでクラウドファンディングが実施されていました。
Loona Blueは、このLoonaをベースに日本向けにカスタマイズを施したもので、日本語の音声認識精度向上などのソフトウェア面での変更のほか、頭部の外観も若干変更されています。
Loona Blueは、「おうちに、あたらしい いのち」をコンセプトに、ペットを飼いたいけれど飼えないという家庭をターゲットにした製品。ペットロボットといえばAIBOを思い浮かべる人も多そうですが、Loona Blueは4足歩行ではなく、4つの車輪で動き回ります。
顔には2.4インチの液晶ディスプレイが搭載されており、顔の表情と合わせて、耳や全身の動きで1000以上の感情を表現します。
また、搭載するカメラで家族の顔を認識し、目が合うと近くに寄ってくるなど、いかにもペットらしい仕草も行います。このカメラを利用し、リモート操作での見守りカメラとしても利用できます。
指でハートのサインをするとハートポーズで応えてくれたり、あっち向いてホイなどジェスチャーにも対応。
Alexaと同じ技術を利用している対話型インターフェースAmazon Lexに対応しており、「左耳を動かして」、「回転して」、「ジャンプして」、「豚の真似をして」など音声を認識して反応します。
面白いところでは、ChatGPTに対応しており、悩みや相談事を話したり、趣味や興味を共有しておしゃべりできる他、同梱品を使用してボールゲーム、闘牛やジェスチャーゲームなど様々なゲームも楽しむことができるとのことです。
3D ToFセンサーを搭載しており、ボールを追いかけたり、障害物を避けて移動といったことが可能。ただし、段差は認識できないとのことなので、階段付近などでは注意が必要かもしれません。
主な仕様としては、CPUにはクアッドコアのCoretex A53(最大1.5GHz)を搭載。メモリは2GB(LPDDR4)、RAM8GB(eMMC5.0)。Wi-Fiは2.4 GHz/5GHzに対応。センサー類は3D ToFセンサー、タッチセンサー、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープを搭載し、4個のマイクロホンアレイと2Wスピーカーも備えます。
本体サイズは210 × 172 × 172mmで重さは1.1Kg。バッテリーは1350mAhのリチウムイオン電池で、稼働時間は最大90分。バッテリーが少なくなると、自動で充電ステーションに戻ります。
外見的には、AIBOのような「犬らしさ」はありませんが、人の周りを動き回る小動物感の演出には成功している気がします。
なお、Google Blocklyによるプログラミングにも対応しており、独自のアクションを登録することも可能。ペットとしてだけでなく、少し高価な学習ロボットとしての使い道もありそうです。