任天堂、ソニーと組んで『ゼルダの伝説』実写映画化。宮本茂氏と『スパイダーマン』『アイアンマン』のAvi Arad氏共同プロデュース

ゲーム Nintendo
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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任天堂は8日、『ゼルダの伝説』を扱った実写映画の企画開発を始めたことを正式発表しました。

今年春に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に続く、任天堂ゲームの大型映像化プロジェクトとなりそうです。


この映画のプロデューサーは、任天堂代表取締役フェローの宮本茂氏と、Arad Productions Inc.の代表であるAvi Aradが共同で担当します。

宮本氏は、言わずとしれたマリオと『ゼルダの伝説』生みの親であり、最新マリオ映画に続いての共同プロデュース。そしてArad氏は『スパイダーマン』三部作(トビー・マグワイア主演)や『アイアンマン』『ヴェノム』など多くのマーベルIP作品を手がけた人物です。

映画の制作は任天堂とArad Productions Inc.が行い、監督は『メイズ・ランナー』シリーズのWes Ball氏が担当。映画制作費の50%以上を任天堂が出資しますが、なんと全世界配給と共同出資はSony Pictures Entertainment Inc.が行うとのこと。「任天堂とソニーがタッグを組む」というインパクトがあります。

今回のプロジェクトでも、任天堂が任天堂IPの映像を自ら手がけることに。その狙いは「ゲーム専用機とは異なる経路で、世界中の皆様に任天堂が培ったエンターテインメントの世界に触れていただく機会を創出」するというもの。

「娯楽を通じてすべての方を笑顔にすることを目標に、任天堂自らが映画の制作に深く関与することで、任天堂ならではの独自のエンターテインメントを創造し、一人でも多くの方にお届けすることを目指して、努力を続けて参ります」との抱負を語っています。

今年6月頃、『ゼルダの伝説』を題材にした映画につき、任天堂がイルミネーションと再びコラボを行う(アニメ化する)との噂が流れたこともあり。が、そちらはイルミネーションCEOが「その話がどこから来たのか分からない」と言下に否定していました

またゼルダ実写化としては、2015年にThe Wall Street Journalが「Netflixが開発の初期段階にある」と噂話を報じたものの、今に至るまで実現していません。

ともあれ最新マリオ映画も、企画開発の開始を発表したのが2018年のことで、それから劇場公開までに5年以上もかかっています。ゼルダの実写映画も、続報を気長に待ちたいところです。

《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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