全社を挙げてAIに注力するマイクロソフトは、Windows 11にAIアシスタントの「Copilot」を統合しましたが、リリースから8年が経過しサポート終了も近い Windows 10にもAI対応を拡大するかもしれません。
Windows関連の内部情報では定評ある Windows Centralは、関係者から独自に得た証言として、マイクロソフトがWindows 10にWindows 11と同じAIアシスタント「Copilot」を提供すると伝えています。
Copilotは今年6月よりWindows 11でプレビュー版を、そして9月にはWindows 11 23H2で正式に提供が開始されたAIチャットボット。OSに直接統合されたほか、ウェブブラウザのサイドバーやOfficeアプリケーション、AIチャットのBing Chatなど、あらゆる製品にCopilotは統合されてきました。
Windows Centralの情報筋によれば、マイクロソフトが前バージョンのOSにも最新のAIサービスを統合する理由は、月間約10億台が稼働しているWindows 10をCopilotの未開拓市場だと見なしたため。
Windows 11の月間稼働台数は4億台であり、ここに10億台のWindows 10マシンを追加することで、マイクロソフトはプラグイン開発などを受け持つ開発者にさらに多くの機会を提供できることになり、ライバルプラットフォームから開発者を呼び込むこともできるかもしれません。
同じソースによれば、Windows 10とWindows 11のCopilotの機能や体験は、プラグインの互換性を含めほぼ同じ。Windows 11の開発を率い、ユーザーにも早期の移行を促していたパノス・パネイ氏の任期とは異なり、現在のマイクロソフトはWindows 11から「厳選された新機能とサービス」をWindows 10に追加していく計画であり、結論は出ていないものの、2025年10月で終了する Windows 10のサポート期間を延長する可能性もマイクロソフトは社内では議論があるとされています。
2021年秋のWiindows 11発売前、新型コロナのパンデミックで自宅勤務などのために、あえて高性能なPCを購入した人はたくさんいそうです。まだまだ十分高性能なPCが手元にあるのなら、Windows 11にアップグレードしたり、新しいPCに買い換えたりせず、いまのまま2025年以降も使い続けられるほうがありがたいと思う人も多いかもしれません。