Netflixがオンラインで開催中のイベントGeel Week 2023で、SF映画『ターミネーター』の新作アニメシリーズを独占配信すると発表しました。
仮タイトルとして『Terminator: The Anime Series』と呼ばれるこのアニメは、『BLEACH』のキャラクターデザインや、『プラネテス』作画監督として知られる工藤昌史氏が監督し、日本のアニメ制作会社Production I.Gが制作します。またショーランナー、エグゼクティブプロデューサー、脚本には、Netflixで配信の映画『プロジェクト・パワー』を執筆した脚本家のマットソン・トムリンが、さらに『ターミネーター:新起動/ジェニシス』と『ターミネーター:ニュー・フェイト』を製作したSkydanceもエグゼクティブプロデューサーとして加わっています。
エンタメ情報サイトVarietyによると『Terminator: The Anime Series』の主人公は、スカイネットによる機械の軍団と人類の終わりない戦争状態が続く2022年から、スカイネットが起動する1997年に送り込まれた女性兵士で、彼女はスカイネットに対抗するAIシステムを立ち上げようとする科学者マルコム・リーとその子どもたちを、同じく未来から送り込まれる刺客から守るために戦うというあらすじになっています。
脚本のマットソン・トムリンは、NetflixとSkydanceが機会を与えてくれたことに感謝すると述べ「『ターミネーター』に従来とは違う方法で、予想を覆し、真の勇気を持ってアプローチできることを光栄に思います」とコメントしています。
1984年に公開され、低予算ながらカルト的人気を獲得したジェームズ・キャメロン監督のSF映画『ターミネーター』は、続く1991年の『ターミネーター2』で大ヒットを記録し、SF映画の金字塔のひとつと見なされるようになりました。ただ、キャメロン監督が退いた3作目以降の作品は、どれもいまひとつ観客を満足させることができず、サラ・コナー役にオリジナルキャストのリンダ・ハミルトンが復帰した2019年の『ターミネーター:ニュー・フェイト』も、事前に大きな話題になったものの、興行的には振るいませんでした。
Netflixによるアニメシリーズは発表されたばかりで配信時期は明らかにされておらず、作品をプレビューする映像もまだ公開されていません。時間軸としては『ターミネーター2』に続く時期を描いたものになるようですが、世界観を共有しつつ、何かアニメならではの良さを持つ作品になることを期待したいところです。