香港在住なら国内通販感覚、中国ECからスマホアクセサリを爆買い(山根康宏)

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山根康宏

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香港在住携帯研究家

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スマホとSIMを求めて世界を取材中。メディアへ執筆多数。海外・中国通信関連の記事や講演承ります。noteや動画配信もやってます。

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怪しいアクセサリやなぜか単体で買える正規品の純正パーツなど、中国からの通販に欠かせないのがアリエクことAliExpress。しかしトラッキングができなくていつ届くかわからなかったり、簡易的なパッケージで届いて「中身は大丈夫か?」など心配事の多いECサイトでもあります。

香港在住の筆者も中国からよくモノを買いますが、海外向けサービスであるアリエクではなく直接JD.com(京東)、Taobao、Tmallなどの大手中国ECを使います。まあ当然ですが商品説明などは中国語のままです。先日もTaobaoから10件ほどのスマートフォン関連アクセサリを購入しました。

香港と中国・深センの間には国境がありますが、中国のECサイトは香港への発送も普通に行ってくれます。流れとしてはECサイトで商品購入時に香港の自宅住所を入力。すると自動的にその住所に近い香港の配送業者の受領場所へと発送されます。複数の商品を買った場合はアマゾンのようにまとめて送ってくれます(ただし箱は別々で緩衝材やテープにくるまれて1つにまとめられる)。中国国内はもちろん、香港内での配送状態もトラッキング可能です。

自宅へ配送されない理由は簡単で、香港は共稼ぎが一般的なので、昼間はほぼ自宅は不在。フィリピン人メイドを雇っている人が多数いるものの、若くて子供がいない家庭ならそれもありません。そのため家まで配送しても不在です。運送業者にしてみれば不在がほぼ100%なのに荷物を持っていって不在通知を入れるのも手間です。

また購入者もいつなんどき残業やら食事やら飲み会があるかわからないのに、いちいち時間指定して荷物を配送するというのは面倒。配送側も受け取り側も、小物だったら受領場所に荷物を保管し、そこに取りに行ったほうが手っ取り早いわけです。なお大物なら自宅配送を頼むこともできます。

これはTaobaoのアプリですが、中国の販売店→中国・香港国際輸送拠点→香港内の配送状況がすべて追いかけられます。最終的に受領した時間も記録されます。

今回買ったものはスマートフォンケースや保護ガラス、SIMカードケースなど。2日に分けて届きました。写真は2日目に受け取った7個しか箱はありませんが、1つ1つの箱を開けるのが楽しく、実際に商品を見て「これは当たり!」などと一喜一憂するのも楽しいものです。

すべての箱を開けたあとが実は大変で、これらの小箱を捨てなくてはなりません。中国からの買い物をほぼ毎月おこなっていたころは、1か月にたまる箱の数が多い時で30個くらいにもなりました。中国内では箱の回収を行う動きもあるそうですが、本来ならこのまま処分するのではなくリサイクルすべきでしょうね。便利な中国通販を使いながら、いつもこの点が心の中にひっかかってしまうところです。

さて中国から買い物すると、箱の中にオマケが入っていることがよくあります。たとえばこんな具合。これは名刺型のnano SIMカードケースを買ったのですが、透明なSIMカードフォルダも1枚入っていました。購入時に特に説明はなくお店の独自サービスです。しかしこういったものがもらえると、同じようなものを買うときはまたそのお店を使おうと思いますよね。

なおコロナ前あたりから、海外に行くときはahamoのSIMカードがあればほぼ世界中でそのまま通信できるため、海外取材に行っても現地でプリペイドSIMカードを買わなくなっていました。空港で時間取られるのも面倒ですしね。

しかしコロナが明けてから再び毎月海外に出るようになると、海外滞在連続15日間しかでフルスピードで使えないahamoは万能ではありません(筆者は日本に行くのが2-3か月に1度)。またアジアなら現地プリペイドSIMのほうが料金は安くて便利。ってことで海外に行くたびに再び現地SIMカードを買うようになりました。そうなるとSIMカードの入れ替えも多いためSIMカードケースが必要になるのです。なお最近はプリペイドeSIMもありますが、スマートフォンを複数台持っていくのでnano SIMも同時に買ったりします。

オマケで一番多いのがスマートフォンのアクセサリを買った時で、たいてい保護ガラスやフィルムが入っています。これはXperia 5 Vのケースを買った時に入っていた保護ガラス(黄色のパッケージ)。Xperiaは残念ながら中国ではあまりメジャーな存在ではなく、保護ガラスもいくつかのメーカーが売っているものの、おまけにつけてくれるとは思っていませんでした。

ちなみにXperia 5 Vはショート動画を簡単に編集できるVideo Creatorアプリが入っているため、街中動画を撮るのによくつかっています。そこで首からしっかりとぶら下げられるネックストラップケースを買ったのです。

しかし困ったことというか、実は別にXperia 5 Vの保護ガラスも注文していたのでした。とはいえガラスもいつかは割れるのでこちらは予備に取っておくことにします。

Galaxy Z Fold5のアクセサリにもメインディスプレイの保護フィルムが入っていました。この手のおまけでもらえるフィルムやガラスは実は結構溜まるものです。なおこれは中国のみ発売のGalaxy Z Fold3 5Gの高級モデル、サムスン心系天下W23のスタイラスペン(S Pen)。これは単体では正規販売はされていませんが、この手のものが購入できるのが中国のいいところです。

Galaxy Z Fold5のStanding Case with Strapの背面のアタッチメント部分に装着できます。

こちらはTecnoの縦折りスマートフォン、Phantom V Flip 5Gのケース。小型のスマホスタンドが付いています。これ買うと20円くらい(1元前後)だったりしますが、わざわざ買うほどのものではありません。カバンの中に入れておくと意外と重宝するので普段から結構使ったりします。

机の上にスマホを置いておくのにも便利。10個くらい追加で買おうかな、なんて思ってしまいます。

中国ECが国内通販感覚で利用できるのは香港在住のメリットでもあります。中国へのVISA無し渡航が復活すれば、ECではなく直接現地へ行ってあれこれアイテムを探す楽しみもあるのですが、果たしていつ頃になるでしょうか。


この記事は、テクノコアが運営するメディア「技術の手帖」掲載の記事をテクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。

《山根康宏》
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