Apple Vision Pro、米国内での発売は2024年3月頃になる可能性。まだ社内で準備ができていないとの噂

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルは空間コンピュータことMRヘッドセット「Apple Vision Pro」を、当初は「米国では2024年初旬から」発売すると述べていました。


が、同社内で準備が遅れており、実際には2024年に3月頃に発売すると著名ジャーナリストが主張しています。

アップルの社内事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、自らのニュースレター「Power On」最新号にて、同社が一時はVision Proを2024年1月に発売する予定だったものの、まだ最終的な製品テストを行っているところだと述べています。

アップルが近々にVision Proを発売するつもりだったことは、visionOS ベータ6からも手がかりが見つかっていました。これまでなかった、基本的な操作を教えるチュートリアル動画が追加されていたことです。

初期セットアップ中に流れる35秒のビデオでは、ユーザーがアプリのアイコンを目線で指定し、2本指でタップして選択する方法を実演。またFaceTime用の3Dアバターを作る「ペルソナ」を手ほどきする動画も見つかっています。こうしたチュートリアルは、ソフトウェア開発が終盤に近づいてから用意するのが恒例です。



Vision Proはまず米国で発売され、他の国や地域では2024年後半から販売開始となる予定です。また、少なくとも当初は直営店のみ、完全予約制として、2025年までは非営利店での販売は想定していないとの報道もありました。


またVision Proの販売にあたっては、ユーザーに合わせた様々なサイズのヘッドバンドや、視力矯正用のインサートレンズの莫大な在庫を確保する必要があります。非直営店では、その対応が困難なのかもしれません。


ソフトウェアの準備が終盤に差し掛かっていながら、米国での発売が3月までずれ込むということは、要因の1つとして「十分な台数が生産できていない」可能性もありそうです。そのネックとなっているマイクロOLEDディスプレイ(現在の製造元はソニー1社)の製造につき、将来的に中国メーカーに切り替えることを検討している噂話もありました。


ほかにもヘッドバンド簡素化でコストダウンした次世代モデルが、2025年発売との噂もありました。それまでに初代モデルが日本を含めて米国外で無事に発売されるのか、気になるところです。



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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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