米国政府はAIや機械学習に使われるGPUに対し、中国への輸出規制を強化しつつあります。その範囲は次第に拡大し、ついにNVIDIAの最新GPUであるRTX 4090にまで及びました。本来はゲーム用ではありますが、非常に高い演算能力を誇り、当然AI用途にも転用できるためです。
この輸出規制は11月17日からですが、その前にNVIDIAはRTX 4090のほとんどを中国に優先的に供給したとの噂もあり。それを裏付けるように、大量に積み上がったRTX 4090の箱や、解体してAI向けに改造する専門工場の写真がネット上で公開されています。
RTX 4090からはGPUとVRAMが取り外され、別の基板へと移植されています。新規設計の基板は本来のプロペラファンではなく、ブロワーファンを備えるもの。騒音が出にくく、一般的にAIサーバ用途向きとされているタイプです。
公開されている写真の中には、実際にブロワー冷却式に改造されたRTX 4090をテストする光景もあります。
それに続き、別の工場で改造されたらしき数々の写真も公開されました。
こちらは「RTX 4090 AI Blower」と名付けられ、より製品らしい外見となっています。やはりブロワーファンを備えつつ、背面には大きな排気口があり、HDMIやディスプレイポートを含む4つのディスプレイ出力端子が確認できます。
現在、日本ばかりか米国でもRTX 4090は品薄で価格も高騰していますが、こうした中国での駆け込み需要の余波を受けているのかもしれません。
¥398,000
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)