12月5日午後10時に予約受け付け開始された「Looking Glass Go」は、いわゆる裸眼立体視ディスプレイの一種です。スマートフォンサイズ(ほぼiPhone 15と同サイズ)でバッテリー駆動が可能でありながら、見る場所によって映像が変化します。日本ではKibidangoで注文できます。価格は最初の48時間限定で3万8000円から(消費税、送料込み)。2024年6月に出荷開始を予定しています。
(編集部:1月19日(金)に都内で開催する『CES 2024報告会&テクノエッジ新年会』イベントでは Looking Glass Go の実物を出展。ご自分の眼で立体視を確認できます。エバンジェリストのGOROmanこと近藤義仁氏も登壇し直接お話を聴ける機会です。ぜひご参加ください。)
開発はLooking Glass Factory。同社はライトフィールドディスプレイという技術を専門としており、2020年12月には7.9インチの「Looking Glass Portrait」のクラウドファンディングを開始しています。その時に筆者が書いた記事がこちら。
・視点を変えても立体物がそこにあるように見える「Looking Glass Portrait」ディスプレイ、クラファン中(ただし、ホログラムではない)
筆者も即プレッジ(支援)し、2021年7月に届きました。新し物好きな人々はこぞって買っていた記憶があります。
しかし、その箱を開封することはありませんでした。というのも、活用しようとするとUnity、Unreal Engineといった開発環境が必要で、そのためには勉強してアプリを作らなければならないので、先延ばしにして現在に至る、という感じです。自分の知人で購入して同様に「開けてないんだよね」という人は多かったと記憶しています。
しかしそうこうするうちに生成AIの時代がやってきました。生成した画像や動画はアニメーションさせたり奥行き情報を付加して3D化することも可能になってきています。一方、AppleがVision Proで進めている空間コンピューティングに向けて、iPhone 15 Proで立体動画を撮影できたりする時代でもあります。
さらに、AIキャラクターがこちらの音声に反応し動いてしゃべるという、ChatGPTベースの仕組みも登場しています。Looking Glass Goは、こうしたAIベースの技術を取り入れて使うことができる「Liteforms」というサービスに対応します。
自分で撮影した3D写真を表示することもできます。
ハードウェア的にもPortraitから大きく進化しています。見る角度によって異なる画像を表示することによって複数人に対して立体感を示すライトフィールド技術では、ディスプレイの厚みが必要でした。このため、Portraitではかなり分厚いものだったのですが、Goではおよそ20分の1まで薄型化しています。ショーン・フレインCEOは、光学的なブレイクスルーによりこれを可能にしたと説明しています。
バンドルセット(Looking Glass Go ホワイト1台、バッテリパック、キャリーケース)は4万5500円も用意されています。
追記:筆者は間違って7日間有効の4万2000円のコースを申し込んでしまいましたが、最初の48時間は4000円安く買えます。お気をつけて……。
(編集部:1月19日(金)に都内で開催する『CES 2024報告会&テクノエッジ新年会』イベントでは Looking Glass Go の実物を出展。ご自分の眼で立体視を確認できます。エバンジェリストのGOROmanこと近藤義仁氏も登壇し直接お話を聴ける機会です。ぜひご参加ください。)