第4世代AirPodsやUSB-C版AirPods Maxは2024年発売?既存モデルもアップデートで補聴器機能が追加の可能性

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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ここ最近、アップルの完全ワイヤレスイヤフォンAirPodsシリーズには大きな動きがありません。

第3世代AirPodsの発売から2年が経過したものの、今年は充電ケースのLightning端子がUSB-Cに変更された第2世代AirPods Proが登場し、その後ケース単体で発売されただけでした。



それに対して、2024年には標準モデルのAirPods第4世代と、オーバーイヤーヘッドフォンAirPods Maxの新型が登場するとの予想は、10月にもお伝えしました。


それに続き、AirPods(第4世代)は上位・下位バージョンともイヤフォン本体や充電ケースも再設計されることや、ソフトウェア更新により既存モデルにも補聴器機能が追加されると著名ジャーナリストが主張しています。

アップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者によれば、AirPods 4(標準モデル第4世代の仮称)には2つの価格帯があり、どちらも(イヤフォンの)デザインとケースが再設計され、USB-C充電が可能。上位・下位の違いはアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能の有無であり、それを備えた上位はAirPods Proの低価格版になると予想しています。

おおむね10月の予想と同じですが、両モデルとも「ケースが再設計」という部分が異なります。つまり、イヤフォン本体の性能・機能のみが異なり、いずれも充電ケースは従来のLightning端子からUSB-Cへと変更、「探す」アプリ用にスピーカーを内蔵した共通のものかもしれません。

またデザインに関しては、10月には「第3世代AirPodsとProモデルを掛け合わせたような」もので、ステムが短くなると述べていました。

なぜ第4世代モデルを投入するかといえば、「消費者からはやや不評」なため。より安い第2世代モデルよりも著しく優れた機能がなく、買い物客が「AirPods Proと同等の機能をより低価格で買おうとして、競合他社の製品に目を向ける」可能性があるからだと指摘。

実際、サムスンが10月に発売したGalaxy Buds FEは、国内の実売価格は1万円台ながら、ANC機能を搭載しています。こうしたエントリーモデル製品が珍しくなくなっているため、アップルも対応に迫られているのかもしれません。

第4世代AirPodsの発売時期が2024年のいつになるか、具体的な日程には触れていません。が、アップルは新型iPhoneと同時に新型AirPodsを発表することが多いため、2024年秋頃になる可能性がありそうです。

ほか既存モデル向けには、2024年後半予定のソフトウェア・アップデートで補聴器機能を追加すると予想。つまりAirPodsを市販のOTC(Over the Counter)補聴器として使えるようにする、というわけです。

2022年、米FDA(食品医薬品局)は処方箋なしで、薬局や小売店で購入できるOTC補聴器を承認しました。それ以前の補聴器は、聴覚ケアの専門家から買うため高価格だったのが、安価な選択肢が可能となったわけです。具体的には、補聴器ひと組当たり2800ドル(約40万円)の節約になるとの試算もありました

また今回のレポートは、オーバーイヤーヘッドフォンAirPods MaxもLightning充電対応、新色を追加する可能性のある新モデルを準備中だと伝えています。

なぜマイナーチェンジに留まるかといえば「全面刷新したハードウェアやソフトウェア機能に投資できるほど売れ行きが良くない」から、だそうです。

そして第3世代AirPods Proは2025年まで待ち、との主張は今回も繰り返しています。

アップルは快適性に重点を置いており、体温や健康状態のトラッキングなどの新たなPro機能は「まだ開発初期段階」と述べています。小型デバイスであるAirPodsに健康関連センサーを搭載することは、それだけ難度が高いのかもしれません。

Gurman氏の情報はある程度信ぴょう性が高いものの、的中率100%ではありません。アップル社内の情報を得た当時は精度が高くとも、開発状況が変わることもあるためか、2023年秋には14/16インチのM3搭載MacBookが登場しないとの予想を、後に改めたこともあります。「あくまで現状のリーク情報、ただし事態は流動的」と踏まえつつ、続報を待ちたいところです。

《Kiyoshi Tane》

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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