筆者は大学時代の軽音サークルの仲間と集まってライブをやるのがここ10数年の年末恒例行事となっています。筆者が担当するのはシンセサイザーとボーカルなのですが、今回はこれまでと違うガジェットを投入しました。以前紹介した、NikoMakuというメーカーのフォルダブルキーボード(MIDI)です。
筆者はiPad Proを2枚使い、片方はコード進行と歌詞を見るためのGoogle Keep表示用に、もう片方はGarageBandに収録したシーケンスを再生したり画面上のソフトキーボードで演奏するのに使っています。これまでは、演奏用に小型のMIDIキーボードを2台持ち歩いていたのですが、接続は複雑になるし、嵩張るし、それに合ったケースもないし、でなんとかならんかと思ってました。
そこで、折りたためるキーボードであれば便利だし、しかもそこそこ使える音源が入っていればそのままライブパフォーマンスもできるし、というわけで、本番でも使ってしまおうと考えたのです。
ところが、このキーボード、自分だけが使うつもりでいたら、他のキーボードプレイヤーからも使わせてくれという声が上がりました。ライブハウスの据え置き電子ピアノが古すぎて鍵盤の状態が良くない上、鍵盤数が足りない(こちらは88鍵)というのです、アコースティックグランドピアノとRhodesエレピの音色だけを使えるようにして弾いてもらったら満足がいった模様。
▲GM音源内蔵
ギターと違って、キーボードの持ち込みは移動手段がないとなかなか厳しいものがありますが、この軽さ(4kg)であれば気軽に持ち運べるので、もしものときのために持っていくというのもありでしょう。セミプロのプレイヤーから見た鍵盤タッチと音色も不満はなさそうでした。
このキーボード、練習時にも助けになりました。練習用のリハーサルスタジオの据え置き電子ピアノがフリーダムにトランスポーズしてしまう問題が発生。しかも代替機がないというので、このキーボードを急遽使うことに。この時の筆者のパートはiPad Proだけで済んでいたので、これで問題解決できました。
筆者は同じメーカーの、フォルダブルではないキーボードも2月に購入済みで、こちらは寝室に置いています。
しかし、2万円を切る楽器を貸しただけで感謝されるとか、なかなかの体験でした。このキーボードを使った演奏自体も良かったです。ミニ鍵盤ではなくてフルサイズ鍵盤でそこそこタッチが良かったというのも気に入ったポイントであるようです。とにかくコスパはむちゃくちゃ高いし嵩張らないので、1台電子ピアノ欲しいと考えた時の気軽なチョイスとしていいのではないかと思います。
このキーボード、現在はHammondオルガンの下に置いてあり、いつでも気軽に弾ける状態にあります。しばらくバンド練習がないので持ち出す機会がないのが残念でなりません。
なお、どう見ても同じ製品が、複数メーカーから出ています。その一つがタイムセールで1万5040円とさらに安くなっているのでご紹介しておきましょう。TERENCEというメーカー。イヤフォンが違うだけであとは同じです。
¥15,040
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)