X(Twitter)が、企業アカウントに付与される有料の金色のバッジを月額200ドル(日本では月額3万円)、年額2000ドル(30万2400円)で提供すると発表しました。
これまでは企業向け(Verified Organizationsサブスクリプション)の金バッジは月額1000ドル(月額13万円5000円)とされて来ましたが、これは中小規模の企業の多くには負担が大きいものでした。
月額200ドルの金バッジの提供は、中小企業向けに用意されるVerified Organizations Basicプランへの加入が条件で、ほかにも優先サポートや広告クレジット、求人情報を掲載するためのX Hiringプラットフォームといった特典が用意されます。
ただし、投稿表示の2倍ブースト機能や関連アカウント(1件あたり月額50ドル、月額8000円)への金バッジ付与、さらにPremium+に含まれる機能の提供はありません。
ただ、これまで金バッジを取得せずにX(Twitter)に広告を出していた企業なら、今回のBasicプランに加入すれば、そこに付与される広告クレジットが利用可能になるため、その分はコストを相殺できそうです。
なお、記事執筆時点ではまだ今回のプラン追加に関する記述がX(Twitter)のウェブサイトには確認されておらず、従業員が何人まで、資産規模がどのぐらいまでを中小企業と定義するのかといった詳細については、まだわかっていません。
X(Twitter)は、イーロン・マスク氏による購入時から評価額が70%以上も下がったと伝えられており、今回の施策でいくらか収入が増えたとしても、会社の状況を好転させるものにはならないような気もします。
ちなみにX(Twitter)は昨年、ニュージーランドとフィリピンで、全ユーザーに対して年間1ドルを支払わなければサービスが読み取り専用になる「Not a Bot」プログラムも試験的に導入しています。
これは集金目的というよりは、マスク氏が主張してきたボットアカウントへの対策を意図した施策とされます。とはいえ、誰もがわずかな月額の支払いを受け入れ、慣れてしまうようなら、将来は動画ストリーミングサービスのようにじわじわと料金が上がっていくようなこともあるのだろうかと少し気もなるところです。
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