体組成計で知られるフランス企業Withingsが体温計、ECG(心電図)測定器、血中酸素濃度計、聴診器という4つの機能を備える家庭用デバイス「BeamO」を発表しました。
この手のひらサイズのマルチスコープデバイスは、特に心臓と肺に関する健康状態を、家庭でより適切に把握可能にすることを考えて作られています。
測定可能な項目は、体温、心拍数、心電図、心音、血中酸素飽和度(SpO2)、呼吸音などがあり、それらのデータから心房細動、心雑音、肺の喘鳴(ぜんめい:ゼイゼイ、ヒュー音のこと)、SpO2の低下に関して警告する能力を備えます。
WithingsはBeamOについて「体温を評価し、心臓と肺の状態を観察する機能を提供する、未来の体温計」だと述べています。
Withingsの共同創設者兼社長であるエリック・カリール氏は、新型コロナのパンデミックによって一般的になってきた遠隔診療では、専門家が直接行う定期検査は実行できないものの、 4つの異なる医療機器を組み合わせたBeamOを使えば、これをリモートで、かつ毎日行えるようになり、そのデータは全体的な健康状態の重要な概要や、潜在的な懸念領域の警告兆候を提供すると説明しています。
BeamOが収集するデータはWithingsアプリと同期するようになっており、データの追跡やアラートが可能になっています。
またUSB-C - ヘッドホンアダプターを接続使用すれば、心音などを聴くことが可能になっており、聴診器のように使えます。さらにその音をアプリ経由で医師に送信することもできます。
Withingsは、米ラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)2024にBeamOを出展予定。米国ではFDA当局の認可を待って、6月に249ドル(約3万6000円)での発売を目指します。
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