iOS 17.3正式リリース。パスコード漏洩対策のセキュリティ強化「盗難デバイスの保護」追加、共同プレイリストと「ホテルの部屋でAirPlay」も

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルは23日未明、iOS 17.3を配信開始しました。主なアップデートは、「盗難デバイスの保護」機能が追加されたことです。

この「盗難デバイスの保護」は、公式リリースによれば次の通りです。

  • 特定の操作を実行するときにパスコードを使用せずにFace IDまたはTouch IDを要求することで、iPhoneとApple IDのセキュリティを強化

  • セキュリティ遅延機能により、デバイスのパスコードやApple IDのパスワードの変更などの機密性の高い操作を実行する前に、Face IDまたはTouch ID、1時間の待機時間、さらに生体認証の合致を要求

これだけだと分かりにくいのですが、アップルは追加の説明をサポートページで行っています

本オプションを有効にした場合、保存されたパスワードやクレジットカードへのアクセス等、一部の操作にはFace IDまたはTouch ID認証が要求されます。それら生体認証の代わりにパスコードを使うことはできません。

また「セキュリティ遅延機能」は、iPhoneにひも付けられたApple IDのパスワード変更など、特に機密性の高い操作に及ぶものに対し、認証の間隔を設けるというもの。すなわちFace IDまたはTouch IDで認証し、1時間待ってから再び生体認証が求められます。

ただし、iPhoneが自宅や職場など日常的に使っている場所にある場合は、これらは適用外となります。

なぜ、厳重なセキュリティ保護機能が追加されたのかと言えば、米国にて窃盗団が盛り場等でiPhoneユーザーのパスコードを見た後にデバイスを奪い取る事件が多発し、犯人らはApple IDのパスワードをリセットして被害者を締め出したり、「iPhoneを探す」をオフにして追跡を妨害したり、銀行やメールアカウントのパスワードを強奪したりするといったことが多発したとのThe Wall Street Journal報道に、アップルが応じた結果と思われます。

「盗難デバイスの保護」を有効にするには、設定アプリから[Face IDとパスコード]を選択。そこから機能をオンに切り替えます。

なお、iOS 17.3(およびmacOS 14.3)では、iOS 17.2で見送られた「みんなでプレイリストを作る」機能がついに実装。「ホテルの部屋でAirPlay」も利用可能となっています。



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《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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