プレイステーションの新作情報配信『State of Play』で、コジマ監督こと小島秀夫氏が完全新作『PHYSINT (仮)』の開発を発表しました。
小島氏がコナミから独立して設立したコジマプロダクションとしては3つめの完全新規IPとなり、ジャンルは「アクション・エスピオナージ(諜報)」ゲーム。
独立前の代表作であり、現在はコナミが版権を持つ『メタルギア』シリーズは「タクティカル・エスピオナージ・アクション」を謳っていました。
今回のState of Play でも、ソニーとの全面協力で開発する体制について触れるなかで、小島監督みずからソニーとは長年エスピオナージ作品を作ってきたと発言しており、あくまで大きなくくりとしては同じジャンルになるようです。
具体的なゲーム内容についてはまだ情報がないものの、小島監督によれば「ゲームと映画の壁を超える」作品。
本人は「もちろんインタラクティブな“ゲーム”ですが、ルック、物語、テーマ、キャスト、演技、ファッション、サウンド等、どれをとっても“映画”とも言える次のレベルの“デジタル・エンターテイメント”を狙います。」と投稿しています。
仮称の『PHYSINT』 について説明はなく、一般名詞でもありませんが、諜報活動の種類を指して~INT (インテリジェンス)と呼ぶ用語は一般的です。
人間から訊き出す系がヒューマン・インテリジェンスでHUMINTなら、通信や電波を傍受して諜報活動するのはSignal + Intelligence でシギント。メタルギアシリーズの登場人物のコードネームでもありました。
PHY / PHYSは、一般的な英語としてはPhysicalやPhysicsで「物理」(あるいはPhysicianで医者の略)。要は「物理+インテリジェンス」という、「アクション・エスピオナージ」の言い換え略号であるらしいことは分かります。
スケジュール的には、現在開発中の Death Stranding 2 が2025年発売であることから、それ以降に本格的な開発に入るとしています。
小島監督の「Stay Tuned!」ポーズ。
なお小島秀夫氏の別の新作としては、Xbox Game Studiosからクラウド技術を活用した全く新しいメディアと称する『OD』も発表済みです。こちらもリリース日未定。