ここ数ヶ月、アップルがiPhone廉価モデルの次世代機、通称「iPhone SE 4」を準備中との噂が相次いでいます。現行の第3世代モデルが登場してから約2年が経過しているだけに、後継機への期待も高まっているようです。
その製品像についても、複数の識者・情報源が「ほぼiPhone 14」になるとの見解で一致しています。
つまり生体認証としてTouch IDの代わりにFace IDを採用し、6.1インチ画面でホームボタンのないデザインを継承する一方、LightningポートではなくiPhone 15世代と同じUSB-Cを搭載し、背面カメラはデュアルではなくシングルのまま、ただし画素数は向上といった予想です。
そんななか、韓国の電子業界誌The Elecは、iPhone SE 4は2025年初頭の発売を計画しており、有機ELディスプレイを搭載するとのサプライチェーン筋情報を伝えています。
最新記事の情報は、ざっと次の通りです。
サムスンディスプレイ、BOE、Tianmaの3社が、iPhone SE 4向け有機ELパネルの価格をアップルに提示(BOEとTianmaは中国のディスプレイメーカー)
これまで廉価iPhoneには液晶パネルを採用してきたが、2025年には有機ELにアップグレードする予定
iPhone SE 4用の有機ELパネルはiPhone 14やiPhone 13と同じになる可能性が高い。どちらもサイズは6.1インチだった
そのため、研究開発に追加投資する必要がなく、パネル価格は大幅に下げられる
サムスンディスプレイはiPhone 14用の有機ELパネル在庫を流用できる(そのためアップルに提示している価格も中国の2社より安い)
The Elecは、昨年夏にもBOEがiPhone SE 4用の有機ELパネルを供給予定ながらも、アップルの求める品質基準を満たせないため不確定になったと報じたことがあります。
つまり、iPhone SE 4が有機ELを採用する可能性は、早くから囁かれていました。iPhone 14のパネルを流用するのであれば、そうなるのは必然でしょう。
また最近、iPhone SE 4がiPhone 13までのノッチ(画面上部の切り欠き)ではなくダイナミックアイランドを搭載するとの説が浮上していました。
著名リーカーのMajin Bu氏は「(次世代)iPhone SEは現在開発中のiPhone 16と非常に良く似たデザインになる可能性がある」としつつ「ダイナミックアイランド搭載が確認され、寸法はiPhone XRに似ているようだ」と述べています。ちなみにiPhone XRも、画面サイズは6.1インチでした。
Majin Bu氏は未発表のアップル純正iPhone用ケース情報については信頼性が高いものの、それ以外は当たり外れがあります。昨年秋も、第11世代iPadが登場するとの予想を外していました。
iPhone 13/iPhone 14標準モデルともに画面にノッチがあり、仮にそれらを流用するなら、ダイナミックアイランドを搭載するかどうかは不透明な感もあります。
とはいえ、「iPhone SE 4が開発中、有機EL供給メーカーを選定する段階に至っている」可能性は高まっています。さらに確度の高い情報を待ちたいところです。