マイクロソフトは、AndroidスマートフォンやタブレットをWindows 11 PCのウェブカメラとして使える機能のテスト提供を開始しました。
先行テストプログラムWindows Insiderの全チャネルを通じて順次リリースしており、「スマートフォン連携(Link to Windows)」アプリのバージョン1.24012以上と、Android 9以上を搭載したデバイスで試せます。
テスト提供が始まった新機能を有効にすれば、スマホやタブレットの高画質なカメラをワイヤレスで、つまり有線ケーブル接続なしでPC上で利用できます。デバイス側の前面カメラと背面カメラの切り替えや、画面エフェクトなども含まれています。
アップル製品のエコシステム内では、1年以上前から iPhoneをMacのウェブカメラにする「連係カメラ」機能が使えました。ようやく、Windows 11 PCとAndroidデバイスも追いついた格好です。
この機能を有効にするには、「設定」>「Bluetoothとデバイス」>「モバイルデバイス」で「デバイスの管理」を選び、PCによるAndroidデバイスへのアクセスを許可します。
Windows PCにUSB接続のカメラ等を接続した状態と同じように認識されるため、ビデオ会議などカメラを使うアプリでは原則どれでも利用できます。
これまでもWindows 11のスマートフォン連携は新機能が次々と追加されており、現在ではPC上でAndroidスマホのSMSメッセージを読む&返信、通話履歴の確認や電話の発信、通知を常に確認したり、スマホ内の写真を共有することも可能です。
すでにiPhoneにも対応済みですが、一部の機能は使えません。
近年のAndroid端末は高性能なカメラを搭載している傾向があり、別途ウェブカメラに投資することなく、高品質なビデオ通話や会議が楽しめるようになると期待できそうです。
なお、新機能が試せるWindows Insider 版アップデートはいずれのチャネルもあくまでプレビューに過ぎず、ここでテストした新機能をそのまま製品版に導入するとは限りません。ユーザーからのフィードバックによってはお蔵入りになったり、最初のテスト時とは大きく変わる例もありました。とはいえ、「メモ帳の文字数カウント機能」などはプレビュー後に正式導入しています。