画像生成AIサービスMidjourneyは、複数の生成画像で一貫性を持った人物画像の生成に対応する「Character Reference」機能のテストを開始しました。
これは人物の顔や髪型、服装といった容姿の特徴を保ったまま画像を生成する機能。プロンプトの後に「--cref」と記述し、参照する人物/キャラクターの画像URLを追記することで利用できます。複数のURLを記述することで、情報や文字の要素を混ぜることも可能とのこと。既存の「Style Reference(--sref)」と似ていますが、人物の特徴に焦点を当てている点で異なります。v6およびniji、--crefと--srefの併用にも対応します。
「--cw」を用いることで、容姿を維持する強度(strength)を調整可能。例えば「--cw 100」と入力すると顔、髪型、服装のすべてを維持しますが、「--cw 0」にすると顔だけを維持するようになります。デフォルト値は100。
Midjourneyでは本機能について、Midjourneyが生成したキャラクターを継続して使う場合に便利だと説明しています。ただし皮膚のくぼみやそばかす、服の柄など詳細な部分までは正確に再現できず、実在の人物や写真にも未対応です。
MidjourneyユーザーでクリエイティブディレクターのNick St. Pierre氏によれば、キャラクターの特徴を維持する機能はコミュニティでも特に要望が多かった機能のひとつだったとのこと。Xにおいては実際にCharacter Referenceで生成した画像を投稿しています。
なおMidjourney v6は現在もアルファテストが継続中であり、機能自体も突然変更される可能性があるとしています。Character Reference機能は同じく有料ユーザー向けにαテスト中のWeb版でも利用できるようになっており、参照画像をドラッグすることで簡単に設定が可能です。