Steamにゲームライブラリの共有や子供のプレイ・購入を一元管理できる新ファミリー機能。ベータ版でテスト中

ゲーム PC
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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ValveがSteamクライアントベータ版をアップデートし、家族に関連する新機能「Steamファミリー」の提供を開始しました。

Steamファミリーは、既存の「Steamファミリーシェアリング」「ファミリービュー」を1つに統合したもの。前者は家族やゲストとゲームライブラリを共有、後者は保護者が子供のアクセスできる機能やゲームタイトルを制限できる機能ですが、新機能のSteamファミリーではそれらを1か所で管理できます。

具体的には、最大5人の「ファミリーメンバー」を招待可能。PC上のSteamクライアントやモバイルアプリ、またはWebブラウザから管理できます

ファミリーシェアリング

ファミリーに参加した場合、利用できるシェア機能は次の通りです。

  • 他のファミリー所属メンバーが所有しているゲームに(開発者がシェアを許可しているタイトルに限り)自動的にアクセスできる

  • 他のメンバーがオンラインでゲームをプレイしている場合でも、そのメンバーのライブラリ内にある他のゲームをプレイできる

従来のファミリーシェアリングでは「ライブラリは丸ごと共有され、貸し出される」形であり、共有ライブラリは同時に1人しかアクセスできないようになっています。誰かがプレイしている場合は、たとえ別のゲームであれ同じライブラリに属していれば、そちらがプレイを止めるまで他の人は何もプレイできません。

しかし、新たな「Steamファミリー」の元では、同じライブラリであれ別ゲームであれば、同時に2人がプレイできるわけです。

もっとも、同時にプレイする時は「1人につき1本、ゲームの購入が必要」という原則は変わりません。Valveも「ファミリーライブラリにゲームのコピーが複数ある場合は、ファミリーの複数のメンバーが同時にそのゲームをプレイできます」と述べています。

ファミリーに所属している場合の、共有ライブラリの表示は下記の画面のようになります。

ペアレンタルコントロール

こちらは保護者が子供のプレイできるゲームと時間を制限できるものです。Steamファミリーのメンバーを大人か子供かのどちらかに振り分け、大人のメンバーは招待者を管理したり、子供のアカウントを制限したりできます。

大人メンバーが利用できる機能は次の通り。

  • 適切と思われるゲームへのアクセス許可

  • Steamストア、コミュニティ、フレンドチャットへのアクセス制限

  • プレイ時間制限の設定(時間単位/日単位)

  • プレイ時間レポートの確認

  • 子どもアカウントからのプレイ時間の追加または機能へのアクセス(一時的または永久的)に関するリクエストの承認または拒否

  • 子どもメンバーがパスワードを紛失した場合のアカウントの回復

また、子供メンバーがリクエストしたショッピングカートの支払に対し、大人メンバーは承認して支払、あるいは却下できます。承認した場合は、ショッピングカートのすべてのゲームがその子供アカウントに追加されます。

Steamファミリーは現在、Steamベータクライアントのみで利用可能です。いつ正式版となるか不明ですが、家族や友人間でのゲームの貸し借りや、親による子供のゲームプレイ・支出の管理が便利となりそうです。


《Kiyoshi Tane》

Kiyoshi Tane

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フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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