Google、強化された「デバイスを探す」ネットワーク提供開始、オフラインのAndroidスマホも探索可能に。まずは北米から

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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GoogleはAndroid向けに強化した「デバイスを探す」(Find My Device)ネットワークの提供を開始しました。

全世界で10億台以上のAndroidデバイスからなる新たなクラウドソーシングされたネットワークにより、置き忘れたAndroidスマホから日用品(忘れ物防止タグ付き)まで迅速かつ安全に見つけられるというもの。これは元々、約1年前にGoogleが発表したものですが、すぐに無期限延期とされていました。


当時Googleは忘れ物トラッカーによる「不要な追跡」(主にストーカー用途など)対策の共同仕様につき、アップルが「iOSの保護を実装するまで」待つと述べていました。要は、アップルの対応が遅れていると示唆していたわけです。

しかし、数日前にiOS 17.5最新ベータからAirTag以外のトラッカー検出が発見。ようやくアップルの準備が整ったため、Googleも提供開始に踏み切ったと思われます。


新たな「デバイスを探す」ネットワークのあらましは次の通りです。

オフラインデバイスを探す

  • オフライン状態でも、アプリからAndroidスマホやタブレットを鳴らしたり、地図上に表示して位置を特定したりが可能に

  • 特にPixel 8とPixel 8 Proでは、電源がオフまたはバッテリーが切れていても発見可能

互換性のあるBluetoothタグによる日用品の追跡

  • 5月から、ChipoloやPebblebeeのBluetoothトラッカーを使って鍵や財布、荷物などの日用品を探せる

  • AndroidとiOSの両方で未知のトラッカー警告に対応

近くのアイテムを探す

  • 紛失したデバイスの近くにいると「近くを探す」ボタンが表示される

  • 「デバイスが近く」「非常に近い」「ここにある」など、距離を示して探索を助ける

Google Nestを使って自宅内での位置を特定

  • 紛失したデバイスと自宅のNestデバイスの近さを表示する

アクセサリーを友人や家族と共有

  • デバイス共有により、複数ユーザーが位置を確認できる

  • 家の鍵をルームメイトと共有、テレビのリモコンを友人と共有、旅行仲間と荷物などの共有が可能に

またストーカー防止の追加対策として、トラッカーの位置情報が更新される頻度も制限。Androidのセキュリティ・プライバシー担当幹部は「落とし物は通常、止まっている場所に置き去りにされる」「悪意あるユーザーは、しばしばリアルタイムで人を追跡しようとする」ためだと説明しています

強化された「デバイスを探す」ネットワークは、Android 9以降を搭載したデバイスで動作します。まず米国とカナダで展開され、その後に全世界のAndroidデバイスに展開される予定です。


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《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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