5分で分かるアップル新iPadイベント:新iPad Proは有機ELとM4で刷新、13インチiPad Air。ペンシルProに薄いMagic Keyboardも

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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Appleが5月7日の「Let Loose.」スペシャルイベントで発表した新製品をまとめてお伝えします。

今回のイベントは、昨年2023年には1機種も新型が出なかったiPad尽くし。iPad ProとiPad Airそれぞれが、設計を刷新した新モデルになりました。

アクセサリでは、新型iPad Pro用に薄型軽量化した新Magic Keyboardが発表。アップルペンシルの上位モデルApple Pencil Proは「つまむ・回す」ジェスチャ操作や触覚フィードバック、「探す」対応など新機能を満載しています。


・新型iPad ProはM4チップとUltra Retina XDRディスプレイ

楽器やゲーム筐体、アナログレコードにプレーヤー、画材や教材、本や玩具などをプレス機でブシュ!っと圧縮する、人によっては心穏やかでない演出で登場した新型iPad Proは、歴代最薄どころかアップル製品史上最薄を謳う5.1ミリ(13インチモデル)。


iPadで初採用となる有機ELディスプレイは、二枚重ねのタンデムOLED技術を導入し全面1000ニトと高輝度化。Ultra Retina XDRなる物々しい名前になりました。

新iPad Proと同時に初発表となったM4チップは、先代iPad ProのM2比でCPU最大 1.5倍、GPU最大4倍速。

ハードウェアレイトレーシングやAV1コーデック対応などM3の進化点を引き継ぎつつ、Apple史上もっとも強力な秒間38兆回演算のニューラルエンジンを搭載。iPadOSやクリエーター向けアプリのAI機能をフル活用できます。

新型Magic Keyboardが使えるのも現状ではこの新型Proだけ。細かな点では、前面カメラが横向きで中央の位置になり、ビデオ通話等で画面を見ながら視線が合いやすくなりました。

新 iPad Pro発表、最安16万8800円から。Apple史上最薄・M4初搭載で性能4倍・Ultra Retina XDRディスプレイ採用

・新iPad Air (第6世代)はM2搭載、初の13インチ追加

iPad Airとして初の13インチモデルを追加。

同時に発表されたiPad Proが大幅なアップグレードにふさわしく価格も約17万円 / 約22万円からと強烈になったため、最高性能は求めないけれど、大きな画面は欲しいユーザ向けに加わりました。


中身はM2プロセッサになり、「A14 Bionic搭載 iPad Air比で最大三倍」に性能向上。M1チップ搭載の先代モデルからは最大50%高速化しています。

横向きで中央に来る前面カメラ配置は iPad Proと同様に採用。

価格は11インチモデルが9万8800円から、13インチモデルが12万8800円から。本日より予約を受け付け、5月15日発売です。

・Apple Pencil Proは摘まむ・回すジェスチャや振動、「探す」対応

Apple Pencilの上位モデルとなるApple Pencilプロは、新たに軸をつまむスクイーズ、回転させるバレルロールのアクションに対応。

ペン先メニューを開いたり、太さを変えるといった操作がペンを持つ手だけで完結します。

触覚フィードバックにも対応し、アクションに対してペンが震えて反応を返すことで、感覚的に操作を確認できます。


さらにiPhoneやAirPodsと同じ探すアプリにも対応。見当たらないとき、どこかに置き忘れたのか、部屋の中で見失ったのか、「探す」アプリで発見できるようになりました。

使えるのは新型iPad Proと新型iPad Airのみ。

・新型Magic Keyboardは薄く軽く、MacBookライクに

新型iPad Pro専用の新Magic Keyboardは、持ち運びを意識して薄く軽く。新たにファンクションキー列も加わりました。


ヒンジ近くに充電用USB-Cポートを搭載。給電しつつiPad側のポートも使えます。

価格は11インチ用が4万9800円、13インチ用が5万9800円(どちらも税込)で、新型iPad Proと同じく5月15日発売。

・iPadのためのLogic Pro 2、Final Cut Pro 2

このほかiPad向けアプリラインナップとして、iPadのためのLogic Pro 2、Final Cut Pro 2も紹介しています。


Logic Pro 2では、Ligic Proで人気のDrummer 機能を拡張したベースプレーヤー、キーボードプレーヤーを含むセッションプレーヤー機能で、仮想バンドセッションができるようになります。

グシャ!

・iPad (第10世代)は1万円安く改定して継続

iPad Pro と iPad Air を刷新した一方、無印の iPad や iPad mini の新型発表はありませんでした。

無印 iPad (第10世代)は価格を改定し、64GB Wi-Fiモデル 5万8800円 から購入できるようになります。

《Ittousai》

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