Google、AIが通話を聴いてサギか判定・警告する機能をデモ。Gemini Nanoでローカル動作

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Googleは5月15日の「Google I/O」イベントで、Androidスマートフォンに掛かってきた電話に詐欺の疑いがある場合、ユーザーに警告する機能をテスト中であることを発表しました。

これは Gemini Nano、すなわちAndroid端末内で、オフラインで動くAIを活用した機能。通話内容から「詐欺にありがちな会話パターン」を検知し、ユーザーにリアルタイムで警告して電話を切るよう促します。不審な動きの例としては、社会保障番号や銀行情報の入力を求めることを挙げています。

基調講演では、銀行の担当者のフリをした人物からの電話という寸劇もあり。預金の安全を確保するため緊急に送金するよう求める発言に対して「本物の銀行ではあり得ません」と警告、通話を打ち切るボタンが表示されています。

(画像:Google I/O 2024基調講演より。警告ポップアップの例)

Googleは、これらの処理が完全にデバイス内で完結するため、会話は非公開でプライバシーは保たれると強調しています。

この詐欺検知機能がいつから利用可能になるかは明らかにしていませんが、利用にはオプトインが必要であると明言しています。さらなる情報は「今後数ヶ月以内に」知らせる予定です。

ここ数年は日本でもオレオレ詐欺などへの啓蒙活動が広まってきた印象もありますが、詐欺被害の防止をめざす国際組織Global Anti-Scam Allianceは、全世界の4人に1人が過去12ヶ月間に詐欺や個人情報の盗難に遇い、被害額は1兆ドル以上にのぼっていると報告していました

なお、記事執筆時点ではGemini Nanoが使えるAndroidスマホは、Google Pixel 8 ProとSamsung S24シリーズのみです。Googleは、Pixel 8にも提供を予告しています。


《Kiyoshi Tane》

Kiyoshi Tane

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フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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