アマゾンEcho Show 8 (第3世代)発売。空間オーディオ技術採用、ビデオ通話や「呼びかけ」対応スマートディスプレイ

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

アマゾンがスマートディスプレイの新製品 Echo Show 8 (第3世代)を国内で発売しました。


Echo Show 8 は音声アシスタント Alexa と会話で操作できるスマートスピーカー / ディスプレイ Echo シリーズのうち、8インチ1280 x 800 HDディスプレイを備えてビデオ通話や動画再生ができるモデル。

約3年ぶりの更新となった第3世代では、スピーカーが空間オーディオ技術に対応して広がりのある豊かな音に、Threadsなどスマートホーム機器対応ハブ内蔵で各社スマート家電やIoTデバイスと接続しやすくなりました。

ほか、先代ではなぜか横に寄っていたカメラが本体中央になり、マイクノイズ低減で通話がより自然に、新プロセッサとソフトウェアで反応速度が改善するとともに、本体ソフトウェアも最新世代にアップデートしています。

主な仕様は、8インチ1280 x 800 液晶タッチ対応ディスプレイ、13MPカメラ(被写体追従でセンタリング機能対応、物理プライバシーシャッターつき)、52mm ネオジウムスピーカー x 2 (パッシブラジエーターつき)。

スマートホーム機能は Zigbee / Matter / Thread に対応します。

第三世代の目玉である空間オーディオは、設置した部屋の音響特性をスピーカーとマイクで自動的に分析し、従来モデルより豊かで広がりのある音で音楽や動画コンテンツの音声を再生できるようになる技術。

オーディオソースのフォーマットとしてDolby Atmos等の空間オーディオ規格に対応したというわけではなく、本体のステレオスピーカーで再生できる音声に対して汎用的に有効になる、音質改善技術の意味合いです。

ソフト面の新機能としては「ディスプレイ表示の自動調整」に対応。何かと思えば、カメラで人が近くにいるかどうか検出して、画面までの距離に応じて「遠くからでも見やすいシンプル表示」と「情報を一覧できる詳細表示」に切り替える機能でした。

たとえば天気では、離れた距離では大きな文字で気温と今日の天気アイコンひとつを表示していたのが、近づくと今後数時間分の天気の変化まで表示するなど。

経済環境の違いもあり、価格は前モデルから上がって2万2980円。チャコールとグレーシャーホワイトの2色展開です。


余談。動画配信サービスに対応した小さなテレビのように使える画面つき Echo ですが、アマゾンデバイスのラインナップと低価格を活かして複数台導入すると、声だけで使える簡易的なビデオ通話デバイスとしても便利。

特に「呼びかけ」は、一般的な通話機能のように相手が着信に対応しなくても、こちらから一方的に声をかけられる機能。(同一アカウントで、かつ受ける側に事前設定が必要です)。

そのほか、カメラは他のEchoデバイスやスマホアプリで外出先から自宅の内部を確認する見守り・ペットカメラ的な使い方も。広角とはいえ首振りはできないので、特に見たい範囲を収めるには事前にスタンドを使ったり位置を調整する必要があります。


《Ittousai》

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